チャンネル登録者数が少ないほど注目される?!YouTubeの新機能「Hype」

YouTubeにはたくさんの動画が投稿されているため、再生数の多い動画やおすすめに表示される動画を視聴するというユーザーが多いのではないでしょうか。そのためYouTubeは新しいクリエイターが埋もれてしまうという課題を抱えていました。

そこでYouTubeは、チャンネル登録者数の少ないチャンネルを応援するため、視聴者が気に入った動画を応援できる新しい仕組み「Hype」を発表しました。

ユーザーの「この動画いいね!」という気持ちを形にすることで、新しいクリエイターを多くの人に知ってもらうという目的があります。

これは今までのYouTubeにはなかった、新しい応援の方法として注目されています。今回は、YouTubeのHypeについて詳しく解説していきます。

YouTubeのHypeとは?

YouTubeのHypeは、登録者数が500~50万人以下のクリエイターが投稿した長尺動画(公開から7日以内)に対して使える仕組みです。

視聴者は週に最大3回まで、好きな動画に「Hype」を送ることができ、Hypeを送られた動画は注目度が高まり、新たなファンを獲得するチャンスとなります。Hypeされた動画には、YouTubeからポイントが付与されます。チャンネル登録者数が少ないチャンネルほど、ポイントが多く付与される仕組みになっています。

過去一週間で多くHypeされた動画のランキングがあるため、今ユーザーから注目されている新しい動画や新しいクリエイターは何か?をチェックすることが可能です。

このようにHypeは、視聴者の「応援したい」という気持ちを動画に反映する新しい仕組みです。普段はなかなか見つけにくいチャンネル登録者数の少ないチャンネルでも、Hypeを通じて注目されるきっかけができるため、クリエイターにとっても、ユーザーにとっても魅力的な機能となっています。

Hypeは現在、ブラジル、トルコ、台湾など限られた地域で試験的に導入されており、日本ではまだ使えません。しかし、将来的には日本を含む他の地域にも広がっていく可能性があるため、今のうちに仕組みを知っておきましょう。

Hypeされると注目されるチャンスがUP

YouTubeは今まで、高評価ボタンやコメントが主な応援方法でした。しかし、それだけではチャンネル登録者数の多いチャンネルに高評価やコメントが集まり、再生回数に偏りが出ます。

そこでYouTubeは、誰でも簡単に応援できるボタンを作ることにしました。Hypeボタンはその結果生まれたものです。多くのユーザーから視聴されている動画だけが「良い動画」ではないはず。Hypeされることでチャンネル登録者数に関係なく注目されるチャンスが増えていきます。

これにより、新しいクリエイターやチャンネル登録者数の少ないチャンネルが、コンテンツ制作をするためのモチベーションアップにもつながります。

Hypeの使い方と注目ポイント

ここではYouTubeのHypeの使い方について解説していきます。

1.どんな動画にHypeを送れるの?

Hypeが使える動画は、登録者数が500~50万人以下のクリエイターが投稿したもので、動画の公開から7日以内であることが条件です。この条件を満たしていれば、視聴者の画面にある高評価ボタンの近くに「Hype」ボタンが表示されます。

視聴者はこのボタンを押すことで、その動画に対して「応援してるよ!」という気持ちを示すことができます。Hypeはユーザー1人につき1週間に3回までしか使えず、取り消すこともできません。そのため、本当に応援したいチャンネルや動画に使います。

2.Hypeがもたらす注目効果とは?

Hypeされた動画は、ポイントが加算されていきます。このポイントは、動画を投稿しているチャンネルの登録者数が少ないほど高く評価される仕組みになっています。

たとえば、チャンネル登録者数が500人のチャンネルの動画がHypeされたとき、7,500ポイントが付与されます。一方、50万人のチャンネルの動画がHypeされたときは50ポイントが付与されます。つまり、まだ知られていない小さなチャンネルほど、多くの応援ポイントが得られるチャンスがあるということです。

貯まったポイントによって、その動画はYouTubeのHypeランキングに反映され、各国ごとに作られる「話題の動画」リストに掲載される可能性が出てきます。ランキングに入れば、それだけで新たな視聴者の目にとまりやすくなり、再生数や登録者数の増加につながることも期待できます。

これは小さなチャンネルにとっては大きなチャンスです。

また、Hypeが導入されている地域では、動画ページにHypeバッジが表示されるようになり「この動画は多くの人が注目している」と視覚的にもアピールされます。こうした表示は、視聴者の興味を引きやすくし、新たな再生のきっかけにもつながります。

YouTubeでHypeされるための注意点

ここではYouTubeのHypeをしてもらうための注意点を解説します。

1.動画の質を大切に

YouTubeでHypeされたいとき、いくつか気をつけたいこともあります。まず、Hypeは一時的に注目を集めるための仕組みであって、動画の内容や質が悪ければ長く見てもらうことは難しいです。

ユーザーからのHypeをもらうには、まず「また見たい」と思ってもらえる動画を作ることが大切です。魅力的なタイトルやサムネイルを工夫し、動画の中身も飽きずに見てもらえるような工夫をしておくと、Hypeをしてもらえる確率が高まります。

また、Hypeに頼りすぎてしまうと、自分の動画の本質的な魅力やコンテンツ作りがおろそかになってしまう危険もあります。あくまでHypeは「応援のきっかけ」に過ぎないので、自分のスタイルや動画の質をしっかり育てる意識が必要です。

2.ルールを守った利用を

Hypeをたくさん集めようとして不正な方法を使うと、YouTubeのルールに違反することになります。

たとえば、お金を払ってHypeを増やしたり、複数のアカウントで自分の動画にHypeを送ったりするのはルール違反です。そういった行為はYouTubeから警告やペナルティを受ける原因にもなります。正しい使い方を守ることを意識しましょう。視聴者の信頼を得るには、地道で誠実な活動がいちばんの近道です。

まとめ

YouTubeのHypeは、視聴者の「この動画を応援したい!」という気持ちを形にできる新しい仕組みです。Hypeの導入によって、YouTubeはますますクリエイターとユーザーの距離を縮める場所になっていきます。

チャンネル登録者数が少ないことで今まで注目されにくかった動画が、ユーザーのHypeによって多くの人の目に触れるようになり、そこから新たな人気クリエイターが生まれるかもしれません。YouTubeはこれからも進化を続ける中で、このHypeという新しい仕組みがどう広がっていくのか、クリエイターやユーザーから注目が集まっています。

YouTubeを使うすべての人にとって、このHypeはこれからのYouTubeを大きく変えるかもしれない重要な機能になるでしょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。