YouTubeのショート上限が3分に!向いてるジャンルやメリットは?テコ入れの理由も解説!

近年、YouTubeはショート動画「shorts」を重視しており、特に競合する短尺動画プラットフォームに対抗するため、頻繁に機能を改善しています。

そんな中、2024年10月15日以降、YouTube  shortsの動画上限時間が従来の1分から3分に引き上げられたことが注目されています。

この変更は、YouTube shortsの可能性をさらに広げるとともに、クリエイターに新しい表現のチャンスを与えるものです。

今回のコラムでは「3分」という時間がどのように活用できるのか、またこの変更が与える影響やメリット、また、そもそもYouTubeがshortsを重視する理由などについて詳しく探ります。

ぜひ最後までご覧ください。

どんなジャンルが向いてる?「3分」のYouTube shorts

これまでのYouTube shortsは「1分以内」という制限があり、視聴者の注意を素早く引きつける必要がありました。

しかし、3分への引き上げにより、より深みのあるコンテンツ作りが可能になります。特に3分での活用に適していると考えるジャンルをご紹介します。

1.簡単な解説動画

料理レシピやDIYの工程を見せるには1分では短すぎる場合がありましたが、3分なら細かい手順も説明できます。視聴者にとってもより理解しやすいでしょう。

2.ミニドキュメンタリー

旅行や文化、歴史のトピックを簡潔にまとめた動画も、3分の枠内で感動的かつ情報豊富な内容を提供できます。

3.エンタメ系コンテンツ

コメディやショートドラマ、音楽のカバーなど、物語性を持たせた作品が可能になります。

4.教育的なコンテンツ

英単語の覚え方や科学の豆知識など、1分では駆け足だった内容をより丁寧に解説できます。

「3分」は短すぎず長すぎない絶妙な時間であり、短尺動画特有のテンポの良さを残しつつ、濃密なコンテンツ作りを可能にします。

3分への引き上げ、メリットは?

YouTube shortsの上限が1分から3分になったことで、クリエイターや視聴者に以下のようなメリットが期待されます。

1.多様なコンテンツの実現

従来のYouTube shortsは短すぎて説明不足になる場合も多かったのですが、3分にすることで、コンテンツの多様性が増します。これにより、視聴者層の拡大も期待されます。

2.広告収益の可能性

動画が長いほど広告の挿入ポイントが増える可能性があり、収益化の面でも有利です。YouTubeの他の通常動画と比較すると依然として短いですが、広告主からの興味を引くことができるでしょう。

3.視聴者の滞在時間増加

視聴者が動画を長く見るようになれば、チャンネルのエンゲージメントが向上し、YouTubeアルゴリズムにも好影響を与えます。

4.競争力の強化

TikTokやInstagram Reelsも短尺動画市場で激しい競争を繰り広げていますが、YouTube shortsが3分に拡大したことで、プラットフォームとしての優位性を高める狙いがあります。

今までとどこが変わる?変わらない?

この変更によってYouTube shortsは進化を遂げましたが、従来の特徴も維持されています。

ショート動画として認識されるのは、アスペクト比が正方形か縦長であり、3分以内の動画ですが、従来との違いと共通点について以下にまとめます。

1.変わる点

もちろん動画の長さが変わります。最大3分になったことで、コンテンツの自由度が大幅に向上しました。

そして長尺になった分、視聴者を飽きさせないための編集技術が重要になります。例えば、テンポの良いカットやテロップの活用が求められます。

2.変わらない点

スマホに最適化された縦型動画である点はそのままです。

また、shorts専用のフィードは引き続き利用され、1分以内の動画も引き続き重要なコンテンツとして扱われます。

3分のYouTube shorts、評判は?

現時点で、YouTube shortsの3分化には賛否両論があります。一部の視聴者やクリエイターは「短尺動画は短いからこそ意味がある」と指摘しています。

一方で、特に教育やエンタメ系クリエイターからは「3分でより伝わる内容が作れる」という歓迎の声も多く聞かれます。

まだまだ始まったばかりのYouTube  shortsの3分化。アスペクト比が正方形か縦長で3分以内という条件を満たしていても、ショート動画として表示されないこともあるようです。

新システムの更新には数週間かかることもあり、数ヶ月以内にはシステムが改善される予定であることが、YouTubeからも発表されています。

まだまだ成長途中といえるYouTube  shortsですが、長期的にはこの変更がクリエイターや視聴者のニーズに応え、YouTubeのプラットフォーム全体に好影響を与える可能性が高いでしょう。

なぜYouTubeは shortsを重視するのか

そもそもなぜYouTubeはshortsを重視するようになったのでしょうか?その背景には、いくつかの戦略的な理由が見えてきます。

そのうち特に大きな理由について詳しく解説します。

1. 視聴者の消費スタイルの変化

現代の視聴者は、特に若年層を中心に「短尺動画」に強く魅力を感じています。

スマートフォンの普及によって、通勤中やスキマ時間に短時間で楽しめるコンテンツの需要が急増しました。

TikTokやInstagram Reelsなどの成功が示すように、短くてテンポの良い動画が特にZ世代(10代~20代前半)に支持されています。

YouTubeもこうした視聴スタイルの変化に対応するため、shortsを導入し強化することで若いユーザーを取り込む戦略を進めています。

2. TikTokへの対抗

TikTokは、短尺動画市場をリードする存在です。

特に2020年代に入り、TikTokは世界的にユーザー数が急拡大したことで、YouTubeやInstagramにとって大きな脅威となりました。

TikTokの「縦型」「短尺」「リズミカル」な動画のフォーマットがユーザーに選ばれているため、YouTubeはこれに対抗する形でYouTube shortsを強化しています。

他にも、広告収益の新たなチャンスを作る、新規クリエイターの参入促進、長尺動画やライブ配信への誘導など、様々な理由が考えられています。

長尺動画のプラットフォームとしてのイメージが強いYouTubeですが、短尺動画を好む視聴者が増加しているため、競争力を維持しつつ新しいユーザー層を取り込むことが重要な戦略となっています。

特に、TikTokのようなライバルが圧倒的な人気を集めている現状では、短尺動画の市場を無視することはできません。

また、短尺動画を入口にして視聴者を引き込み、YouTubeの長尺動画やライブ配信に誘導するという動きもYouTubeの強みを活かした戦略です。

すべての動画フォーマットを一つのプラットフォームでカバーすることで、長尺はYouTube、短尺はTikTokといった他サービスとの「住み分け」を超えて包括的な動画体験を提供しようとしているのがわかります。

まとめ

YouTube shortsの3分化は、短尺動画市場に新たな風を吹き込む大きな変化です。

「1分以内」から「最大3分」へと進化したことで、視聴者により価値のあるコンテンツを提供しやすくなりました。これにより、教育的、エンタメ的、情報的なさまざまなジャンルで活用が広がると考えられます。

一方で、3分化に伴う制作技術の向上や視聴者維持の工夫が求められるため、クリエイターにはさらなる挑戦の場が与えられたと言えるでしょう。

今後もYouTube shortsがどのように進化していくのか、目が離せません。ぜひ、YouTubeの新しい風を楽しんでみましょう。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。