
今やSNSの中でも圧倒的な影響力を持つTikTok。
ダンス動画やリップシンクだけでなく、コント・モノマネ・アニメパロディなど、あらゆるエンタメジャンルが日々投稿され、バズを巻き起こしています。
そんな中で注目されているのが、「エンタメ系TikTokクリエイター」たち。
彼らはなぜバズるのか?何が人気の秘密なのか?今回のコラムでは、TikTokで活躍するエンタメクリエイターたちの戦略や魅力を深掘りしていきます。
バズる秘密や戦略に興味を感じられた皆さん、ぜひ、ご覧になってください。
目次
TikTokで人気のエンタメクリエイターとは?

TikTokにはさまざまなジャンルのクリエイターが存在しますが、中でも「エンタメ系クリエイター」はフォロワー数や再生回数を大きく伸ばしているカテゴリです。
ここでは、代表的なジャンルをいくつか紹介します。
1.ダンス・パフォーマンス系
TikTokといえばやっぱりダンス動画。TikTokの原点でもあり、今もなお高い人気を保っています。
オリジナル振り付けや、トレンド音源に合わせた「踊ってみた」で人気を集めるクリエイターは多数。
特に表情やテンポ感の演出がうまい人ほど、エンタメ性が高く、何度も見たくなる投稿になります。
2.コント・あるあるネタ系
「#◯◯な人あるある」「もしも◯◯だったら」など、短尺で笑えるコントがバズりやすいのもTikTokの特徴。
芸人や俳優顔負けの表現力を持つTikTokクリエイターも登場し、エンタメ要素満載の投稿が人気です。
3.声優・アニメ・2.5次元系
アニメのセリフを使ったリップシンク、アフレコ、さらには2.5次元俳優のような世界観を表現する人も。
視覚×聴覚を活かしたTikTokならではのエンタメ表現で、アニメファンや声優ファンの心を掴んでいます。
熱心なファンがいるアニメ系ジャンルは比較的競合が少なくバズるチャンスもありますが、ファンが唸るような表現、知識や情報も求められるでしょう。
人気の秘密は?バズるエンタメの共通点

では、TikTokでバズるエンタメ系クリエイターに共通するポイントは何なのでしょうか?いくつかの視点から解説します。
1.最初の3秒で惹きつける
TikTokでは最初の数秒が勝負と言われています。なぜなら、視聴者は次々と動画をスワイプしているため、少しでも興味を持たれなければすぐに飛ばされてしまうからです。
そのためバズっているエンタメ系動画の多くは、冒頭にツカミを意識した工夫が盛り込まれています。
例えば…
「最初になにこれ!?と思わせる映像」
「奇抜な衣装や動きで一瞬で視線を奪う」
「オチを予感させるテロップで続きが気になる仕掛け」
など、まさに一瞬で惹き込む演出が重要です。
2.音源の選び方が上手い
TikTokのエンタメ動画では、使用される音源にも注目が集まります。音楽はもちろん、アニメのセリフや映画の名言、さらにはトレンド入りした「口パク用音声」など、耳に残る素材はバズの種として重宝されます。
特にTikTokでは、ある音源を使って自分なりのアレンジを加える文化が根づいています。例えば同じセリフでも、感情の込め方や表情、演出で全然違う作品に仕上がるため、個性が輝きやすいのです。
音源を自分の持ち味として使いこなすことで、エンタメクリエイターとしての魅力がさらに伝わりやすくなります。
3.“共感”か“驚き”がある
TikTokのエンタメ投稿がバズるためには、「これ自分もある!」「何この人、すごいっ!」というように、視聴者の感情を大きく動かすことが鍵になります。
特に「あるあるネタ」や「日常のちょっとした出来事を面白く誇張したコント」は、共感性が高く、コメントやシェアにつながりやすい傾向にあります。逆に、アクロバットや超絶早口などの“すご技系”は驚きと尊敬を呼び、視聴完了率が跳ね上がることも。
バズっているエンタメクリエイターは、こうした感情の動かし方をうまく計算しながら、コンテンツを作っているのです。
TikTokのアルゴリズムとバズの関係

TikTokでは、ユーザーがフォローしていないアカウントの動画もおすすめページに表示されます。つまり、知らない人にも見てもらえる仕組みが整っているのがTikTokの強みです。
では、どんな動画がおすすめに載りやすいのか?その鍵を握るのが「アルゴリズム」です。
1.完視聴率と繰り返し再生がカギ
TikTokのアルゴリズムでは、「完視聴率(最後まで見られた割合)」が非常に重視されます。エンタメ系動画は、テンポが良く笑いどころがあるため、最後まで見てもらえる確率が高く、それだけでもおすすめに載る確率がグッと上がります。
さらに「面白すぎてもう一回見た」などの繰り返し視聴が起きれば、バズも近づいてくるでしょう。
2.投稿の時間帯や頻度も重要
TikTokでは、ユーザーがアプリを開く時間帯に合わせて投稿するのが効果的です。たとえば、平日の夜20時〜22時・土日の午後・通勤通学の朝7時〜9時などは視聴者が多く、動画が広まりやすいゴールデンタイムと言われています。
また、投稿頻度も重要で、週に2〜3本など定期的に投稿しているアカウントは、アルゴリズムにも好まれる傾向があります。
3.ハッシュタグで露出アップ
TikTokでは検索機能も進化しており、ハッシュタグの活用で露出度が大きく変わります。
たとえば、#エンタメ、#お笑い、#アニメ好きと繋がりたいなど、ジャンルに即したタグを活用することで狙った層に届きやすくなります。
特にエンタメ系クリエイターは、トレンドのタグを見極めるセンスも必要。#バズれ、#今日のコント、#声真似チャレンジなど、時期ごとのトレンドタグを使いこなすことで、再生回数が一気に跳ねることも珍しくありません。
エンタメクリエイターがファンを増やす方法

フォロワーをただ増やすだけでなく、ファン化(=継続的に見てもらえる存在)していくことも重要です。
1.キャラを確立する
「この人といえばこのネタ」「あの顔芸の人」といったように、ブランディングが成功しているクリエイターほど、フォロワーの記憶に残りやすいです。
2.シリーズ化で期待を作る
「今日も◯◯シリーズ来た!」「続きが気になる!」といった声を引き出せるようなシリーズ展開も、エンタメ系TikTokでは効果的。リピーターを生む仕組みを作ることで、フォロワーの定着率がアップします。
TikTokでの収益化も可能?

フォロワーが増えることで、TikTokからの収益化も現実的になります。エンタメクリエイターは以下のような方法で収入を得ています。
ひとつは、ライブ配信でのギフティング。これはYouTubeのスパチャ(投げ銭)に似た仕組みで、視聴者から“ギフト”を受け取ることで収益化できます。収入源としてだけでなく、ファンとの絆を深める場としても大きな意味を持っています。
また、PR案件・広告収入も代表的な収入源です。フォロワーが1万人を超えると、企業からのPR依頼が来ることも増えてきます。
他にも、他SNSやYouTubeへの展開や、グッズ販売やオンラインイベントといった収益化方法も注目されています。
TikTokは見られるだけの場所ではなく、エンタメで食べていける場所へと進化しつつあるのです。
まとめ
今回のコラムでは、TikTokで注目されているエンタメ系について解説しました。
TikTokは、誰でも自分のエンタメを発信できる時代を作りました。プロの芸人や俳優だけでなく、普通の人でも「笑い」「驚き」「感動」でバズを生み出せる場所。そして、そのバズがきっかけでメディア進出したり、タレント契約に繋がったりと、TikTokはエンタメ業界の登竜門になりつつあります。
エンタメに興味がある人、自分の表現を誰かに届けたい人にとって、TikTokは最高のチャンスの場と言えるでしょう。
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最後までご覧くださりありがとうございました。