
SNSの普及により現代の若者はテレビをあまり見ないと言われています。
一方でTikTokなどSNSの利用状況は年齢、性別関係なく年々増加しており、日常生活の一部となっている人も少なくありません。
これは消費者の購買行動にも影響を与えており、今までは新聞や雑誌、テレビ等から商品やサービスの情報を得て、認知、購入に至っていたものが、現代ではSNSから情報を得ているという人がとても多くなってきています。
中でも TikTokは「TikTok売れ」というトレンドワードが誕生するほど、消費者の購買行動に影響を与えています。
その為、近年では、若い世代をターゲットにしている企業や自社商品やサービスをアピールして新しい層の消費者を獲得したいという企業がTikTokで企業アカウントの運用をはじめています。
今回は、マーケティングの一環としてTikTokの企業アカウントを検討している企業の方や、すでにTikTokの企業アカウントを持っているけど上手く運用出来ていないという企業の方向けに、TikTok企業アカウントを運用するメリットやコツについて解説していきます。
TikTokへの参入は競合他社との差別化に関わってくる時代となりましたので、是非最後まで読んでいただき、TikTokの企業アカウント運用に役立てていただければと思います。
目次
企業アカウントを運用するメリット
企業がTikTokアカウントを運用することで得られるメリットについて解説します。
1.認知度アップに繋がる

TikTokは他のSNSと比べると拡散力が高いと言われています。通常InstagramやTwitterではフォローされていないと投稿したものを見てもらえる機会が減るのですが、TikTokは独自のアルゴリズムによって「おすすめ」に載るため、自身のフォロワー以外の人にも投稿を見てもらいやすくなっています。
また、動画も短編動画なので視聴者も次から次へとどんどん動画を見ていくので、その分自身の投稿した動画も見てもらいやすくなります。
TikTokの最大の魅力はこの拡散力の高さです。
これによって企業アカウントで投稿したものが多くの人に見てもらえると、企業全体の認知度アップはもちろんですが、投稿で商品やサービスの紹介をしていれば自社製品の認知度もアップにも繋がりますね。
商品やサービスの紹介については、企業アカウントのみではなく、他に紹介してくれたTikTokクリエイターの方がいればさらに認知度は向上していきます。
2.コスト削減に繋がる
通常、広告宣伝費には結構な金額が必要となります。テレビCMなんていったら相当な額ですが、TikTokの企業アカウントの運用なら資金はほぼ必要ありませんのでコストをかけずに自社アピール、商品PRが可能となります。
ただ単に企業アカウント内でテレビCMの代わりになるような動画を投稿するだけでも良いのですが、何か企業でキャンペーンを企画し、キャンペーン専用のハッシュタグを使って動画を投稿することで他のTikTokクリエイターがそのハッシュタグを使ってまた動画を投稿してくれると、さらに拡散されていきます。
企業は求人案内を出すにしても、商品の宣伝をするにしても資金が必要になりますが、TikTok等SNSで企業アカウントを育てておけば、そのアカウントで求人募集も商品紹介も全て行うことが出来るので一石二鳥は間違いなしです。
3.ファン作りに役立つ
TikTokにはコメント欄がありますので、これを利用してお客様と直接コミュニケーションを取ることが可能です。
企業と消費者は普段直接やりとりする機会が少ないと思いますが、こういったコメント欄を活用することで直接お客様の声を聞くことができるのは企業にとってもメリットではないでしょうか。
またTikTokはライブ配信機能があります。こちらであればリアルタイムで視聴者とコミュニケーションを取ることが可能なので、信頼関係を築いたり、距離を縮めるのに役立つと思います。
企業アカウントの場合、商品のファンだけでなく、そこに出てくる「人」にファンが付くことも珍しくありません。
社長や従業員の人となりが分かると企業イメージがアップするだけでなく、どんな会社なんだろう?どんな商品やサービスを提供しているのだろう?と気になって調べてくれる人は多くなります。
企業にとって、商品だけでなく会社を知ってもらえること、また社長や従業員についても知ってもらえて、さらにファンになってもらえることは、今後事業を展開していく中でとてもやりやすくなるので、大きなメリットだと言えます。
企業アカウント運用法とコツ

とりあえず企業アカウントを作ってみたけど、どう運用したら良いか分からず投稿が止まっているという方は少なくありません。
そんな方のためにオススメの企業アカウント運用法とコツをご紹介します。
1.若者にターゲットを絞る
TikTokは幅広い年代に利用されており、平均ユーザー年齢は34歳というデータもありますが、やはりメインユーザーは10代、20代の層です。
今や学生がTikTok企業アカウントの動画を見て、実際に就職活動でその企業にエントリーするほど、若者はTikTokを活用していますので、ターゲットを10代、20代のこれから社会に出る層に絞って動画コンテンツを作成することをオススメします。
商品やサービスのPRというマーケティングの一環だけでなく、TikTokを採用活動の一環として活用する企業も今後増えてきそうです。
採用活動も視野に入れて動画コンテンツを考えると、また違ったアイディアも思いつくかもしれませんね。
2. トレンドを抑える

流行に乗っている投稿は伸びやすいです。
TikTokのオススメ欄に載ってくる動画はそのときに旬な動画なので、是非オススメ欄を定期的にチェックしてみてください。
トレンドは入れ替わりが激しいので、旬を逃さないことが重要です。
よく使われている音源を使ってみたり、踊りを真似してみたりすることもオススメです。
1から動画の内容を考える必要がないので、投稿しやすいかと思います。
3.定期的な投稿
企業アカウントのみに限ったことではありませんが、定期的な投稿は重要です。
毎日投稿できるのが理想ですが、週2.3でもコンスタントに投稿することが重要です。
オリジナリティを出すことも大切ですが、そこにこだわりすぎて投稿が苦痛になってしまったり、滞ってしまえば継続的な投稿は難しくなってしまいます。
TikTokをお客様とのコミュニケーションツールの1つとして投稿を楽しむことが定期的な投稿を続けるコツだと言えます。
企業アカウントは商品やサービスに関係のあることの投稿が必要かと思われがちですが、そんな必要はなく、普段見ることのできない裏側や人柄が分かるような投稿が意外と喜ばれますよ。
一般の人は知ることのない商品開発に至るまでの過程や、休憩時間の様子などを投稿してみてはいかがでしょうか。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
企業がTikTokで企業アカウントを運用するメリットや運用方法については理解いただけましたでしょうか。
TikTokをビジネスで活用している企業は増えてきていますが、YouTubeや Instagramなど他のSNSと比べるとまだまだ多くはありません。
そのため、早期参入し他社との差別化を図ることができる今がチャンスです。
また、企業にとって商品やサービスの認知拡大だけでなく採用活動にも利用できたり、TikTokで企業アカウントを育てることで多くのメリットが得られるので、是非これを機に企業アカウントを積極的に運用してみていただければと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。