TikTokはショートムービーを投稿するSNSで、今やInstagramやYouTubeと肩を並べるほど多くのユーザーがいます。企業マーケティングにも用いられており、多くの企業がTikTokで発信をしています。
今回この記事では、TikTokで運用を始めようとしている方に向けてTikTok運用の基本について解説していきます。
まず、TikTok運用とはTikTokで認知拡大を目的として、企業アカウントの運用やTikTok広告運用を行うことを言います。
TikTok広告運用には運用型広告と言って掲載期間や金額、配信ユーザーなどを広告主が手動で設定して運用する広告や、起動画面広告と言ってアプリを起動した際に表示される1日1社限定の広告などがあります。
それぞれにメリットデメリットがあり、広告費用も異なります。そのため、自分の企業がどのような目的を持っているかによって広告の種類を使い分けることで販売促進に繋げることができます。
TikTokは短い動画が次々に流れるので、「誰が」投稿しているかというよりも「どんな」動画かが重要視される傾向にあります。投稿者よりも、動画内容のおもしろさの方がユーザーにとっては重要であり、魅力なのでしょう。つまり、投稿する内容次第では誰しも短い期間で多くのフォロワーを獲得できる可能性があります。
目次
「おすすめ」に掲載されるには?
TikTok運用をするにあたって、多くのユーザーの「おすすめ」に掲載されると、フォロワーが一気に増える可能性があります。「おすすめ」に掲載されるためにはいくつかポイントがあり、それらを理解したうえで工夫を加えるとより良い動画ができるでしょう。
オススメ表示される方法については下記記事でも詳しく解説しています。
1.視聴完了率
動画が最後まで視聴される割合を示します。冒頭で「最後まで見てください」「○○を最後に紹介します」などの文言を使用することで視聴者が最後まで見たくなるように工夫ができます。
2.視聴時間
動画がどのくらいの時間再生されたかを示します。序盤でスクロールして次の動画にいってしまうと、TikTok側にその動画に興味・関心がなかったと判断されてしまいます。
そうすると次からそのユーザーには動画が表示されにくくなってしまいます。序盤で視聴者の心を惹きつける工夫ができると、視聴時間を延ばすことができるでしょう。
3.エンゲージメント(いいね、コメント)
動画に対して「いいね」「コメント」をすると履歴に残り後で見返しやすくなります。「いいね」した動画だけでなく、投稿者のプロフィールページに飛んで他の動画にも反応してくれる可能性があります。
プロフィール閲覧については下記記事をご確認ください。
また、「シェア」をしたらより多くの人に投稿を見てもらえるかもしれません。よって、エンゲージメントが増えれば「おすすめ」にも掲載されやすくなるでしょう。
TikTok運用のコツ3選!
次に運用のコツを3つお伝えします。
1.ターゲットとポジショニング
投稿者本人の中で、どのような人に見てほしいかハッキリしていると投稿の工夫がしやすくなります。年齢、性別、職業などどんな人をターゲットにするか明確にしましょう。
例えば、社会人をターゲットにするとします。そうすると、通勤の時間帯に投稿することで通勤電車の中で見てもらいやすくなると考えます。このように、まずターゲットを明確にすることで投稿する時間の工夫ができます。
ターゲットに見てもらいやすい時間帯に投稿するには予約投稿が便利です。
ポジショニングは、TikTok内での立ち位置のことを示します。例えばファッションについての投稿をしようと思ったら「ファッション×値段×年齢」というように、ファッションという大きなくくりの中でもう少しターゲットを細かく絞ってポジショニングします。
ターゲットやポジショニングを決定することで、投稿の内容に統一感を出し、どんな人に向けて発信しているかハッキリさせます。
2.最初の数秒で視聴者の注意を引く
TikTokは、最後まで見てもらえるかどうか最初の数秒で判断されます。視聴者に興味を持ってもらえなければ、すぐにスクロールして次の動画にいってしまいます。それを阻止し、動画を最後まで見てもらうためには、冒頭に長く見てもらえるような工夫を入れることが大切です。
例えば問題や質問を視聴者に問いかけ、「答え(正解)は動画の最後で発表します!」と言って視聴者を最後まで惹き付けるというのも一つの手段です。
3.「いいね」や「コメント」を促す
「いいね」や「コメント」が多いと、この動画は人気があるとTikTokに判断されます。そう判断されると「おすすめ」に表示されやすくなり、より多くのユーザーに見てもらえる可能性があります。
また、一部のユーザーは、動画と合わせてコメント欄も一緒に楽しみます。そのため、どのようなコメントが来るか予想して構成を考えると良いでしょう。動画の中で「コメントで意見を聞かせてください」と言ってコメントを促すのも効果的だと思います。
その他にも、その時流行しているジャンルに乗って投稿を作成してみる、人気のある音楽を使用するなど、TikTokを運用し、フォロワーを増やすためにやれることはたくさんあります。
TikTok運用を成功させるための最新トレンド
近年のTikTokは、単なるエンターテインメントの場にとどまらず、情報収集や購買行動にも影響を与えるプラットフォームへと成長しています。そのため、運用を成功させるにはトレンドを押さえることが重要です。
ここでは、TikTok運用における最新トレンドをいくつかご紹介します。
1. 縦型動画でのストーリーテリング
TikTokは短い動画がメインですが、短時間でストーリー性を持たせることが注目されています。「どんでん返し」や「予想外の結末」を盛り込むことで、視聴者を引き込みやすくなります。
例えば、商品紹介の場合も単に特徴を羅列するのではなく、ユーザーの日常生活の中でどのように役立つかを短編ドラマ風に表現するなど、創造力を活かした工夫が運用には必要です。
2. ハッシュタグチャレンジの活用
企業アカウントがフォロワーを増やすための有効な手段として「ハッシュタグチャレンジ」の活用があります。これは特定のテーマや動作を促すキャンペーンで、多くのユーザーに参加してもらうことでバイラル効果(クチコミで情報や商品が一気に拡まること)を狙うものです。
例えば、飲料メーカーが「#爽快ダンスチャレンジ」を提案し、商品を片手にダンスをする動画を投稿してもらうといったものが考えられます。
このようなチャレンジは、ユーザー生成コンテンツ(UGC)を増やし、ブランド認知度を高める効果があり、運用していく上でぜひ取り組みたい施策です。
3. コラボレーション戦略
TikTokでは、インフルエンサーや他のブランドとコラボレーションすることが大きな成果をもたらします。インフルエンサーとの提携では、その人物のフォロワー層にアプローチできるだけでなく、動画のクリエイティブな演出においても助けを得ることができます。
また、他ブランドとのコラボでは、両者のターゲット層を融合させ、相乗効果を狙うことが可能です。
4. 分析ツールやAI、AR機能の活用
TikTokの分析ツールを活用することで、動画のパフォーマンスを定量的に評価することができます。再生回数やエンゲージメントだけでなく、視聴完了率やフォロワーの増加傾向などを細かく分析し、それをもとにコンテンツを改善していくことが重要です。
例えば、視聴完了率が低い場合、冒頭部分の演出を変更するなど具体的なアクションが取れます。
また、TikTokはAIを活用した動画編集機能や、拡張現実(AR)エフェクトを提供しています。これらを駆使してユニークな動画を作成することで、他の投稿と差別化を図ることが可能です。特にARエフェクトは、視覚的にインパクトがあり、視聴者の注目を集めるのに効果的です。
TikTokの世界は常に進化しています。そのため、トレンドへのアンテナを張りつつ、自分のブランドや目標に合った運用を試行錯誤し続けることが成功へのカギとなるでしょう。
誰でもできる分析方法については下記で解説しています。
TikTok運用代行は必要?
TikTokを運用していくと自分の力量では難しいと感じることがあるかもしれません。そんな時はTikTok運用代行を使用するという方法があります。TikTok運用代行とは、アカウントの設計からコンテンツの企画、投稿、改善までの運用業務を代わりに代行業者が行ってくれることを言います。
代行方法は大きく分けて2種類あり、それぞれにメリットがありますし費用も変わってくるので、自分または企業の方向性に合った運用方法を選ぶと良いでしょう。
1.月額課金型
1つめは月額課金型です。初期費用に約5〜40万円がかかり、プラスして月額30万円〜が相場となっています。この運用方法のメリットとしては、固定費用はかかるものの、投稿した動画がバズってフォロワー数や再生回数が爆発的に伸びた場合にTVCM並みの影響を低価格で獲得できます。
2.成果報酬型
2つ目は、成果報酬型です。初期費用や固定費用はかかりませんが、1フォロワー増加当たり100円、CVと言ってユーザーが画面に表示された広告や関連ボタンをクリックした回数が増えるごとに、数百~数千円という風に成果に応じて費用が発生する運用方法です。この運用方法は、アカウントが大きくなればなるほど支払う金額も多くなりますが、初期費用や固定費用を抑えながらアカウントの運用を任せることができます。
TikTok運用代行については下記記事で徹底比較しております。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は初心者の方向けにTikTokの運用についてお伝えしました。TikTokを運用していくにあたり、フォロワーを増やすことはとても重要です。
そのために動画を投稿する際には工夫が必要ですが、ターゲットを明確にして内容や投稿時間を決めることから始めてみてはいかがでしょうか。
継続して投稿しているうちにどんな動画が視聴者から求められていて、良い反応を得られるかわかってくると思います。また、上記で紹介した様に運用代行を行っている企業もたくさんありますので、そちらを利用するのも良い方法だと思います。ぜひ、自分に合った方法で運用してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。