【TikTokで採用活動】メリットやデメリット、TikTok採用成功の秘訣について解説!

企業にとって人材は「人財」というほど大切ですが、現代は人材難と言われており、新しい人材を確保することすら難しくなっています。

採用に時間も労力も資金もかけているにも関わらず、なかなか応募者が集まらない、こちらの条件と合う人材を確保できない、どうやったら自社にピッタリの人材を採用できるのか、良い人材が応募してくれたものの辞退されてしまった、などという悩みを感じない日がない程、優秀な人材を採用することの難しさを感じている採用担当者は少なくありません。

出来るだけ応募率を上げたい、内定決定率を上げたい、入社後の企業と人材との間で起こるミスマッチを防ぎ定着率を上げたい、そんな企業は昨今の採用活動にTikTokをうまく活用していることをご存じでしたか。

今回は、採用活動にTikTokを活用したいけどどんな投稿をしたら良いかわからない、TikTokを使って採用をしてみたけどうまくいかない、という方のために、なぜTikTokが採用活動に有効なのか、メリットやデメリット、TikTok採用成功の鍵について解説していきます。

TikTokを活用して採用することの現状

TikTokはさまざまなSNSの中でも、ここ数年で急成長しているSNSです。TikTokの国内利用者数は約1630万人以上、その中で10代、20代、30代が全体の6割以上を占めており、平均利用者年齢は34歳というデータが出ています。

この若い世代の利用者が多いTikTokですが、遊びや娯楽、趣味のためだけにTikTokを活用しているわけではなく、TikTokなどのSNSから情報を得て、就職活動や転職活動をしているという人が増えているのです。

実際に就職活動をした2023年卒の学生たちの約8割がTikTokを毎日視聴しているというデータに加えて、TikTokの動画を視聴してその企業に興味を持った学生が8割以上、実際にその企業にエントリーした学生が6割いるというデータもあります。

応募者側がTikTokを活用する時代となったことで「今までとは違う方法で採用活動をしていく必要がある」と考える企業が徐々に増えてきて、TikTokを活用した採用をすでに行っている企業も増えてきている状況です。

TikTokなどのSNSを活用した採用は従来の採用では考えられなかったことですが、令和の採用活動に大きな変化が起こり始めていますので、詳しく確認していきましょう。

なぜTikTokを活用した採用が有効か

今までの採用活動は、就職や転職の求人広告サイトを活用したり、リクルートエージェントの利用をメインに行っていた企業が多く、求職者が職探しを開始し、動き出したときに初めて企業と求職者が出会うという流れが一般的でした。

そのため、企業は求職者が現れた時に、その都度自社の業務内容や魅力について説明し、理解してもらう必要や、この採用期間という短い間で求職者に自社を選んでもらえるように、信頼関係を築く必要がありました。

現代の日本は少子高齢化による人手不足が加速しており、企業はその中で若い人材の確保や優秀な人材の採用をしていかなければならず、採用が決まるまでの間、何度も他社と人材を奪い合うこともあったのではないでしょうか。

今後はますます人材の確保が難しくなってくることが予想されるため、いかに他社と差別化を図り、優秀な人材を勝ち取り、採用できるかが重要になってきます。

ここで注目していただきたいのがTikTokを活用した採用です。

常日頃自社の強みや魅力について世に発信し続けることで、会社のアピールができるだけでなく、求職者に対してはもちろんですが、今後求職活動をするかもしれない潜在候補者に対しても会社の存在を知ってもらえる可能性が高まります。

認知度がアップし、自社に興味を持つ人が増えると、応募率アップに繋がります。

従来の採用の仕方では、近々に就職や転職を検討していない人へのアプローチは難しいですが、TikTok採用であれば、まだ求人サイトやリクルートエージェントに登録していない人に対してもアプローチが可能です。

またTikTokは前述した通り若い世代の利用者が多く、これは多くの企業が求めている年齢層と一致します。現代の若者は今までのようにGoogleなどの検索エンジンを使って情報収集をするより、SNSを活用してリアルな情報を集める傾向があるので、採用活動においてもTikTokを活用することは、企業が求めている年齢層に広くアピールできるので有効的だといえます。

メリット、デメリット

メリット

TikTokを活用するメリットはいくつかあります。

TikTokは誰でも無料で、簡単に動画を作成して投稿することができるので、従来のように求人サイトに情報を掲載することに比べると遥かにコストを削減することが可能です。

また、TikTokは拡散力が高く、フォロワー以外にもリーチできます。世間にあまり企業の名前が知れ渡っていない場合でも動画がバズる可能性があり、一夜にして有名になることもあるので、自社のことをより多くの人に知ってもらえる可能性が高まります。

さらに、社内の様子が伝わりやすいという点もメリットだといえます。

企業の説明会や面接、インターンシップなどでは分からないような社内の様子は求職者が求めている情報です。採用する側にとっても、求職者にとっても、リアルな社内の様子を伝えることが可能になることはお互いに大きなメリットとなります。

デメリット

その反面、TikTokを活用した採用にはデメリットもあります。

それはTikTokアカウントの継続した運用や、トレンドの調査、コンテンツ作成などの必要があり、そこに時間と労力がかかるという点です。

手軽に投稿は出来ますが、TikTok採用を成功させようと思ったら、通常業務をしながらのTikTok採用は難しいと感じるかもしれません。

またTikTokでは低確率ですが炎上するリスクもあります。

炎上してしまうと企業のイメージダウンに繋がり、採用または集客にまで損害が及ぶので、発信する際にはコンプライアンスチェックや機密情報が映り込んでいないかなどの確認が必要です。

TikTok採用成功の鍵

TikTokで企業アカウントをフォローしている人は、動画の中での社長と社員のやりとりや、他の社員同士のコミュニケーションの様子を見て社内の雰囲気や実際に働いている人の人柄を感じ取っています。

どんな環境でどんな人たちが働いているのか、実際の仕事の様子などが伝わるような動画作成をすることが重要です。

求職者が採用決定後のことを想像できるかどうか、そこで働く自分の姿をリアルにイメージし、この会社でこの人たちと働きたい!と思って貰えるかどうかがポイントになってくるので、実際の空気感をよりリアルに伝えることが大切になってきます。

つい外部にアプローチする際は、ポジティブな面ばかりを見せがちですが、TikTok採用においては、「ありのままの姿」を見せることで、入社後、思っていたのと違った...というようなミスマッチによるトラブルを防ぐことも採用成功のポイントとなってくるので、リアルな発信を心がけましょう。

採用は、どうなったら成功といえるか。

それは入社してもらったら終わりではなく、その後継続して働いてもらって初めてその採用が上手くいったといえます。

親しみやすく、職場内の雰囲気の分かるコンテンツ作りがTikTok採用成功の鍵です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

TikTok採用をするメリットや、押さえておくべきポイントについては理解できましたでしょうか。

今後の採用活動に必要不可欠となってくるだろうTikTokは、採用だけでなく、マーケティングや集客にも活用できるので、企業にとっては一石三鳥くらいの価値が期待できるものになります。

費用はかかりますが、効果的に活用するためには、外部にTikTok採用業務を丸ごと委託したり、TikTok採用をサポートしてくれるコンサル会社に相談することをオススメします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。