YouTubeに導入された『アンビエントモード』とは?その新機能を解説!

SNSの王道と言えばやはりYouTube。

Google社が運営する世界最大の動画共有サービスであり、誰しも1度は使った事があるのではないでしょうか。

全世界の20万人もの幅広い年代の老若男女がユーザーであり、他のSNSと比べてもその人気度は揺るぎないものです。

またコンテンツも幅広く、趣味嗜好に合わせた豊富なジャンルの動画が視聴できるのも特徴ですよね。

なんと、そんなYouTubeから「YouTubeは更にモダンになり、慣れ親しまれているエクスペリエンスをさらに強化する新機能が導入される」と発表がありました。

そして、満を持して追加された新機能をみなさんはご存知でしょうか?

今回はその新機能「アンビエントモード」について解説していきます。

アンビエントモードとは?

「アンビエントモード」とは 2022年10月、YouTubeに新たに搭載された機能です。

今までのYouTubeには動画を観る際に、白い背景の「ライトモード」と、背景を黒くする事ができる「ダークモード」が存在していました。

YouTubeでは通常、テキストは黒、背景は白で表示されますが、「ダークモード」にするとこれが逆になり、テキストは白、背景は黒で表示されるようになります。

これにより強い光を発する白で表示される部分が減少するため、長時間の視聴や暗い所で画面を見ても目の負担を軽減する事ができます。

また「ダークモード」は省電力で使用できるためスマホのバッテリー消費を抑えるというメリットもあります。

この度、このダークモードに追加されたのが「アンビエントモード」なのです。

これは動画の内容に応じて画面の上下の背景の色が変化するというもので、視聴中の映像からの色を反映して微妙に色を変化させることで、映像がデザインに溶け込んだような表現になり、臨場感や没入感を与えてくれるものとなっています。

また、「ダークモード」自体もアップデートされ、従来より暗い色になりました。

これにより、動画の色彩が今までよりもハッキリと鮮やかになっています。

ちなみに、この「アンビエントモード」はPCのモバイル版YouTubeでは「シネマティックライティング」という名称になっています。同じように動画の周りが明るくなって、没入感がアップします。

プレイリストでも利用できるのは、ユーザーにとっては嬉しいですよね。

ただし「アンビエントモード」は「ダークモード」でのみ設定できるため、通常の「ライトモード」では使うことができないので注意が必要です。

設定方法

では「アンビエントモード」の設定方法をみていきましょう。

「アンビエントモード」をオンにするには、

①ホーム右上のアイコンをタップします。

②「設定」→「全般」→「デザイン」→「ダークモード」の順で選択します。

③「ダークモード」を選ぶと、自動的に「アンビエントモード」がオンになります。

自動的に設定されてしまうので、「アンビエントモード」はオフにできないの?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが心配ありません。

ちなみに今までの「ダークモード」の方がお好みだという方は、いつでも「アンビエントモード」をオフにする事もできます。

「アンビエントモード」をオフにするには、

①歯車マーク(設定) をタップします。YouTubeアカウントの設定ではなく画面上にある設定です。

②「アンビエントモード」をタップします。

③デフォルトでオンになっているのでタップするとアンビエントモードをオフに切り替えることができます。

オフにすると瞬時にプレーヤーの上下の色合いが廃止されます。今まで通りの黒い画面になります。一度設定すると、その後の視聴にも反映されます。ただし、ブラウザやアカウントを変更すると、リセットされる可能性があります。戻った時は、その度にオフにしましょう。

「アンビエントモード」は、落ち着いた黒の背景に映像が投影されることで、映像がさらにくっきり見える機能です。

スマホの画面でも動画をより鮮明にクリアに見たい方や没入感を高めたい方、「ダークモード」でYouTube観るのが好きだという方にはピッタリです。

「ライトモード」よりも「ダークモード」を使っていた方は、今までよりも更に視聴がしやすくなるという嬉しい仕様ですよね。

「アンビエントモード」以外にも追加された新機能

実は「アンビエントモード」以外にも新たに追加された機能があります。

まず一つは「ピンチしてズーム」です。

これまで全画面で視聴しても、スマホ画面以上に拡大はできなかった画面が、「ピンチ」することで画面を「ズーム」することができるようになりました。

戻す時も指先を広げた状態から狭めれば簡単に戻す事ができます。

動画の文字や画像を細かく見たいという時に、この機能があればすぐに確認する事ができます。

ちなみに、これは全画面で再生している時にのみ使えるものとなっています。

次に「再生位置の細かい調整」です。

今まで、気になったシーンを見直すためには「シークバー」を左右にスライドさせるか、再生画面の左右どちらかを2回タップし、10秒ずつスキップさせる必要がありました。

しかし、「シークバー」を左右にスライドさせても、スライド中の小さい画像が出るだけで前後が見えず再生したいシーンが分かりにくかったのです。

そのため動画を戻しすぎたり進めすぎたりして、正確な再生位置にするのは容易ではありませんでした。

こちらの新機能では「シークバー」をスライドさせると動画内のシーンを細かく描写したサムネイルが表示されるようになり、ピンポイントで再生したい場所を選べられるようになりました。

これによりストレスなくスムーズな再生位置の調整が可能になりました。

また他にもチャンネルデザインも変更されました。

ショートやライブなどの項目が追加され、チャンネルページ内の動画のジャンル分けが細かくなったため、見たい動画がタブから探しやすくなりました。

また、アイコンとチャンネル登録のボタンの位置が同じになり、コメント欄も枠で囲まれたようなデザインに変わったことで、動画を視聴しやすい工夫がなされています。

これらも「アンビエントモード」と合わせて使いこなせると、より快適な視聴をできるのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は「アンビエントモード」を中心にYouTubeに追加された新機能を解説してきました。

SNS時代の中で世界最大の規模で走り続けているYouTubeですが、近年10代の若者はTikTokを見る時間の方が長いと言われています。

そこでこれまでGoogleはYouTubeにショート動画機能を追加するなど、次世代ユーザー獲得のため流行りに合わせた機能を取り入れてきました。

しかしYouTubeの醍醐味はやはり長い動画であり、今回のアップデートではその動画の見やすさを追求した機能でした。

既存のユーザーを大切に囲いながら、時代の変化にも挑戦していく姿勢はかっこいいですよね。

これからも時代と共に少しずつ進化していくであろうYouTubeが楽しみです。

みなさんもこれを機に是非新機能を試し、改めてYouTubeの素晴らしさを感じてみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。