YouTubeの『アノテーション機能』とは?そしてアノテーションが廃止されたワケと新たに生まれた機能について徹底解説!

今では全世界に視聴者が存在するYouTube。暇さえあれば見てしまうなんて人も多いでしょう。

そんなYouTubeには実は沢山の便利な機能が存在しているというのはご存知でしょうか?

2019年に廃止となってしまったアノテーションもその一つでした。今回はそのアノテーション機能が廃止になったワケや代わりに新しく導入された機能について解説していきます。

アノテーション機能とは?

アノテーション機能とはYouTubeの動画の上に表示させる事ができるテキストやリンクの事です。投稿者にとって、メモや吹き出しなどで補足の説明を入れられることで内容をより伝える事ができたり、リンクを貼って他の動画への誘導ができるので収益化の上でも大変便利なものでした。

つまり再生数を増やす為にもYouTubeのアノテーション機能は本来非常に重要な機能だったのです。

しかしアノテーション機能には大きな欠点があり、それはスマホ版には対応していないという点でした。

この機能が搭載された2008年頃はYouTube視聴のほとんどがPCによるものでしたが、スマホの普及により2018年頃になると70%以上の視聴者がスマホなどのモバイル端末を使用していました。そこでPC版でしか利用できない機能というその不便さへの対応が求められていました。

また、一部の視聴者からはリンクや文字の表示は視聴の邪魔になっているという声もありました。

そこでYouTubeは2019年にアノテーション機能を廃止することを発表しました。現在では代替として「カード機能」と「終了画面機能」が利用されています。

YouTubeでアノテーションが廃止される前までは、YouTubeにおいてアノテーションを利用することは大変有効であり使用理由や意味を理解している人は必ず利用していました。

ではそれに代わる機能とはどんなものなのか見ていくことにしましょう。

アノテーションに代わるカード機能とは?

YouTubeを視聴中に画面の上部に文字のポップアップが表示されたり、次の動画のサムネイルが出てきたことはありませんか?

カード機能は、それらの画面上に表示できるリンクの事を指します。

この機能を上手に活用すれば、関連する動画や他のチャンネルへ誘導したり、登録を促進できるのでチャンネルの再生回数や登録者数をアップさせる事が可能です。

また離脱されそうな時にも、カードが設置してあれば、引き続きチャンネル内に視聴者を留めておくことができます。

YouTubeのカード機能では、1本の動画に最大5枚までカードを設定できます。

YouTubeカードには4つの種類があります。

①動画

公開されている自分のチャンネルあるいは他チャンネルの別の動画にリンクする事ができ、その表示タイミングも設定することができます。

②プレイリスト

公開されている動画の再生リストにリンクする事ができ、

関連性の高いテーマの再生リストに誘導したい時に役立ちます。

③チャンネル

自身が運用する別のチャンネルに誘導したり、コラボ動画などで協力してもらった他者のチャンネルをオススメする時に役立ちます。

④リンク

YouTubeに承認された外部のWebサイトへのリンクを追加できます。「関連ウェブサイトカード」「クラウドファンディングカード」「商品紹介カード」があります。

ただし、このリンクカードはYouTubeが収益化されている時にしか選択できません。

設定方法は

まずYouTubeのトップページからYouTube Studioを開きます

メニューからコンテンツを選択して、カードを入れたいコンテンツを選びます

ペンマークをクリックして「動画の詳細」画面へ移動します

編集画面右側の「カード」を選ぶと、4種類のカードと挿入位置を選択できる

カスタムメッセージ(動画へ移動するときにサムネイルに表示される文字)と

ティーザーテキスト(指定した所で動画上に表示される文字のポップアップ)を設定します。

カードの位置や時間を設定してタイミングを調整

完了

カードの活用ポイント

① 過去の別動画へ誘導する

YouTubeでは「過去に取り上げた内容の話題が出てきた時に、その動画へのカードを表示する」という事がよく行われます。

「この内容に関してはこちらで解説しています!」というやつです。

これによって新旧の動画がカードで繋がり、視聴者がチャンネル内の動画を見て回り続けてくれるようになります。

②カードのタイミングを意識する

カードを表示させるタイミングにも考慮が必要です。

例えば、開始15秒でカードを表示させるというのも一つです。

視聴者は最初の15秒という短い時間の中でその動画を見るか見ないかの判断を下すという傾向があります。動画から離脱されてしまう前に積極的にカードを配置することで動画に留まらせたり、別動画への誘導などの効果が期待できます。

ただし、最初からあまりにもカードを置き過ぎると、印象が悪くなり別チャンネルへ移動されてしまう恐れもあるので注意が必要です。

③分析、傾向を確認する

過去の動画に関しては、離脱されている位置でカードを挿入するのが効果的です。

YouTube動画のパフォーマンスを分析すると離脱されるタイミングを理解する事ができます。

離脱されず見続けられるコンテンツを作る努力はしなくてはいけませんが、完全に離脱ポイントを無くす事は不可能です。

しかしカードを利用すれば、離脱後に自分のチャンネルやサブチャンネルに誘導したりでき、全体の再生数は安定して稼ぐ事ができます。

終了画面機能とは?

アノテーションに代わるYouTubeの終了画面とは、25秒以上の長さがある動画のラスト5〜20秒の間に他の動画を宣伝したり、チャンネル登録を促したりする画面のことです。エンディング、またはエンディングカードとも呼ばれます。

動画を最後まで見ている視聴者は、その分興味度も高いと言えるので、終了画面を有効に利用することで再生回数や登録者数アップを狙うことができます。

終了画面機能には6つの種類があります。

①動画

②再生リスト

③チャンネル登録

④別チャンネル

⑤リンク

⑥グッズ

終了画面機能のポイント

①情報を詰め込見過ぎないように心がける

終了画面は最後に情報を表示できる便利なものではありますが、あまりに情報が多過ぎると、視聴者はどこに注目して良いか分からなくなります。表示させる要素は2〜3程度を心がけるようにしましょう。関連性の高い動画やチャンネル登録、snsアカウントなどがおすすめです。

また余白やコントラストにも注意して、表示時間も長めにすることで、視聴者が混乱することなく情報を得ることができます。

②テキストやモーションを追加する

たとえば、「チャンネル登録をお願いします」や「最後までご視聴ありがとうございます」といった丁寧な言葉遣いのテキストは、視聴者の印象もよくクリックされる可能性が高まります。

また、「チャンネル登録はこちらから」「オススメはこちら」など行動を促すテキストがあると、視聴者が反応しやすくなります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

アノテーション機能から現在代用されているカード機能や終了画面機能を解説してきました。

アノテーション機能は廃止されてしまいましたが、それらの機能は登録者数や再生回数を増やすのに非常に有効なツールです。

またアノテーションと違ってスマホからでも利用できるというのも改善されています。

また表示サイズもアノテーションよりも小さく視聴の妨げになりません。

これらの機能を利用して、よりYouTubeチャンネルを活性化してみましょう。