TikTokに位置情報って必要?活用法と注意点を解説!

SNSの中でも特に勢いがある「TikTok」では、日々たくさんの動画が投稿されトレンドを生み出しています。

TikTokにある数多くの機能の中でも注目を集めているのが「位置情報」機能の存在です。

今回のコラムでは、「TikTokの位置情報って何?」「ONにしたらどうなるの?」「危険性はない?」など、気になるポイントを詳しく見ていきます。

ぜひ最後までご覧ください。

TikTokの位置情報とは?

「TikTokの位置情報」とは、ユーザーがTikTokアプリを使用する際に、その利用場所(位置)を特定・記録する機能のことです。具体的には、スマートフォンのGPS機能やネットワーク情報などを通じて、動画を撮影・視聴・投稿しているおおよその位置情報を取得します。

この位置情報を利用することで、TikTok側は地域に合ったコンテンツのおすすめや、近隣の人気投稿を表示させたりといった機能を提供しています。

たとえば、旅行先でTikTokを開くと、その土地の観光名所を紹介する動画が出てきたりするのも、位置情報のおかげです。

位置情報ON/OFFの仕方

TikTokの位置情報は、ユーザー自身で「ON」「OFF」の設定を選ぶことができます。スマホの設定から変更する方法と、TikTokアプリ内での設定確認があります。

1.iPhoneの場合

スマホの「設定」を開き、「プライバシーとセキュリティ」から「位置情報サービス」へ進みます。

ここで「TikTok」を選択し、「このAppの使用中のみ許可」や「許可しない」などを選び設定します。

2.Androidの場合

同じくスマホの「設定」アプリを開きます。

「アプリ」または「アプリの管理」から「TikTok」を選んで、「権限」→「位置情報」をタップします。

必要に応じてON/OFFを切り替えます。

3.TikTokアプリ内の場合

TikTokアプリを開き画面下「プロフィール」をタップします。画面上部メニューボタンから「設定とプライバシー」を選び「プライバシー」へ。

「位置情報サービス」をタップし位置情報へのアクセスを許可します。

また、TikTok内で自分の投稿に「位置情報タグ(場所)」を付けるかどうかも、投稿時に選択できます。旅行先の風景などを投稿する時に「#東京タワー」や「#沖縄旅行」など位置情報付きのハッシュタグを加えることで、より多くのユーザーの目に留まることがあります。

TikTokの位置情報、何のため?

TikTokにおける位置情報機能は、ただの便利なオプションではなく、実はTikTokが提供するコンテンツ体験の中核を担う重要な要素です。

では、TikTokはなぜ位置情報を取り入れたのでしょうか?その目的を詳しく解説します。

1.ユーザー体験の最適化

TikTokは、ユーザーが「どこで」動画を見ているかによって、その人にとってより relevant(関連性の高い)動画を表示します。たとえば、北海道にいる人には地元のイベントやグルメ動画が優先的に表示され、沖縄のユーザーには南国ならではの音楽や景色が出てきやすくなります。

位置情報によって、動画の表示結果をよりパーソナライズできるというわけです。

2.地域トレンドの可視化

TikTokには、位置情報を活用して「その地域で今、流行っているコンテンツ」を可視化する仕組みがあります。たとえば、ある地域で特定の楽曲がバズっていれば、それを元にした投稿がそのエリアのおすすめ欄に多く表示されます。

TikTok上でローカルブームが生まれやすいのは、位置情報によるトレンド把握があるからです。

3.広告配信の精度向上

TikTokにおけるマネタイズの柱である広告配信も、位置情報が鍵を握っています。たとえば「渋谷にいる10代女性」に向けて、近くのカフェやアパレルショップの動画広告を表示することができます。

これにより、企業側も費用対効果の高い広告配信が可能となり、ユーザー側も「今この場所で使える情報」を受け取ることができます。

4.クリエイター支援や動画のヒント

TikTokの位置情報は、投稿する側=クリエイターにも大きなヒントを与えてくれます。「今、この地域でどんな動画がバズっているのか?」を知ることで、流行に乗ったコンテンツ作りがしやすくなり、視聴数アップにも繋がります。

TikTok位置情報の活用方法

位置情報をうまく使えば、TikTokでの動画拡散に大きな効果をもたらすこともあります。

1.地域密着型コンテンツの強化

地元のお店紹介やイベント情報を発信することで、地域ユーザーの注目を集めやすくなります。たとえば、地元カフェを紹介する動画で位置情報をONにし、「#名古屋カフェ」などとタグを付けると、同じ地域のユーザーに表示されやすくなります。

2.旅行系・グルメ系アカウントとの相性抜群

旅先の景色やローカルグルメの紹介動画に位置情報を加えることで、「場所」で検索するユーザーの目に留まりやすくなります。

「TikTokで行き先を探す」という行動が若年層で増えてきており、位置情報の重要性が高まっているのです。

3.企業アカウントも活用

実店舗を構える企業は、店舗のある地域に向けて「TikTok×位置情報」戦略を取ることで、集客や認知向上に繋がります。

期間限定セール情報や店内紹介動画に位置情報をつけると、地元ユーザーにダイレクトに届くようになります。

覚えておきたい!位置情報の注意点

便利な一方で、TikTokの位置情報には注意するべきポイントも存在します。

1.プライバシーの流出リスク

投稿した動画の背景や位置情報から、自宅や通学先などが特定されてしまう可能性があります。悪意あるユーザーに居住地を知られてしまう危険性もありますので、細心の注意が必要です。

2.リアルタイム投稿の危険性

「今ここにいる」とわかるような投稿をすると、ストーカー被害やトラブルにも繋がりかねません。旅行中の動画はリアルタイムではなく、帰宅後に投稿するなどの工夫も大切です。

3.誤った情報共有

位置情報が間違って記録されたり、意図せずシェアされてしまうことで、誤解を招くこともあります。投稿前には位置タグや表示設定を確認するようにしましょう。

4.設定OFFにしても位置がバレる

位置情報OFFにすれば全く位置情報が伝わらないかというと、実はそうではありません。ONでもOFFでも位置情報は収集されるのですが、その範囲に違いがあります。

ONであれば3平方キロメートルの範囲で場所が特定され、OFFの場合に特定されるのはもっとおおまかな国・地域・市という情報までになります。OFFにさえすれば全く場所が特定されない訳ではないという点を覚えておきましょう。

このように、TikTokの位置情報は賢く使えば味方になりますが、無防備なままではリスクにもなり得るということを頭の片隅において活用しましょう。

まとめ

今回のコラムでは、TikTokの位置情報について気になるポイントを解説しました。

TikTokの位置情報は、コンテンツの拡散や発見性を高めてくれる便利な機能です。特に、旅行やお店紹介など、場所が重要になる投稿では大きな力を発揮します。

一方で、プライバシー保護や身の安全といった観点からは注意も必要です。

位置情報のON/OFF設定の違いを把握した上で適切に管理し、自分にとって安全かつ効果的な使い方を意識していくことが大切です。

TikTokをより楽しく安心して使うために、位置情報機能を理解し、賢く活用していきましょう!

最後までご覧くださりありがとうございました。