TikTokは若い世代を中心に日本でも圧倒的な支持を得ている動画アプリです。そんなTikTokで2025年1月から新たに「TikTok Go」というサービスが登場しました。
TikTok Goは、クリエイターが動画を使って実店舗を紹介し、視聴者がそのお店に訪れることで成果報酬を得られる、新しいタイプのアフィリエイトです。
「動画を見た人が実際にお店に足を運ぶ」ことに特化した仕組みで、リアルな行動を促す点が最大の特徴です。SNSと実店舗を直接つなぐ仕組みとして、今後のマーケティング手法の中心になっていく可能性を秘めています。今回はそんなTikTok Goについて詳しく解説していきます！
目次
なぜ今TikTok Goが注目されているのか？
TikTok Goが注目されている背景には、これまでのTikTok収益モデルに対する課題があります。これまでTikTokクリエイターが収益を得る方法といえば、企業からのタイアップ案件やクリエイターファンド、ライブ配信でのギフト（投げ銭）が中心でした。
しかし、どれもフォロワー数が多い一部の人気インフルエンサーに報酬が偏る傾向があり、一般のクリエイターにとって収益化のハードルは高かったのです。
そんな中でTikTok Goは、誰でも始められる成果報酬型の仕組みを取り入れ、より多くの人が収益化にチャレンジできる道を切り開きました。自分の投稿から実際にユーザーが来店すれば報酬が発生するので、フォロワー数に依存せず、動画の内容と影響力によって報酬が決まります。
また、飲食店や美容室などのリアルな店舗運営を行っている事業者にとっても、TikTok Goはこれまでにない大きなチャンスとなります。短い動画を通じてお店の魅力を伝えられるだけでなく、興味を持ったユーザーをスムーズに誘導し、来店という成果に結びつけることが可能です。
こういった理由から、クリエイターと実店舗経営者のそれぞれから注目されています。
TikTok Goの仕組み・使い方とは？
基本的な仕組みや参加条件、使い方について紹介します。
1.TikTok Goの基本的な仕組み
TikTok Goは、動画コンテンツとアフィリエイトを組み合わせたものです。クリエイターは自身のTikTokアカウントを通じて、特定の店舗やサービスを紹介する動画を作成し、動画の説明欄や画面内に予約リンクやクーポン情報を設置します。
ユーザーはその動画を見て興味を持ち、リンクをクリックして来店や予約を行うという流れです。
TikTok Goは、ホットペッパーグルメやEPARK、OZmallといった予約サイトと連携しており、クリエイターは対象店舗の中から紹介したいお店を選ぶことができます。そしてその成果が発生すれば、一定の報酬がクリエイターに支払われるという仕組みです。
TikTok Goは、投稿した動画がどれほど成果につながったかを可視化できる分析ツールも兼ね備えているので、収益化に向けた戦略的な発信がしやすい環境が整っています。
2.参加条件
TikTokのフォロワーが1,000人以上いること、18歳以上であること、コミュニティガイドラインや利用規約を順守していることが参加条件です。
TikTok studioの収益化セクションでTikTok Goをタップすると参加資格の確認が行えます。条件を満たしている場合は「参加資格があります」と表示されます。「参加する」を選択し、TikTok Goに参加しましょう。
3.使い方
TikTok Goに参加した後は、紹介したい販売店（飲食店、美容室、ホテル、レジャー施設など）を検索します。販売店を選ぶと、場所の情報や他のユーザーのレビュー、コミッション率などが表示されます。
選んだ販売店の動画を撮影し、投稿します。視聴者が投稿した動画を見て、その販売店の予約を行うと設定されたコミッション率で報酬が支払われます。
クリエイターから見たTikTok Goの魅力
ここではクリエイターから見たTikTok Goの魅力をご紹介します。
1.自分のタイミングで自由に収益化できる
TikTok Goの大きな魅力のひとつは、企業案件に頼らず、クリエイター自身のアフィリエイトを始められるという自由さです。
「依頼がなければ収益化できない」という受け身のスタイルではなく、クリエイターが紹介したい店舗やサービスを自ら選び、動画を投稿することで収益のチャンスを作り出せます。これにより、自分のペースで無理なくマネタイズが可能になります。
2.投稿した動画が長期的な収益源になる。
TikTok Goでは、一度投稿した動画が後からバズった場合でも、その動画を経由して成果が発生したのなら、報酬を受け取ることができます。たとえば、数か月後に急に注目が集まり、そこから予約や来店が続けば、その分の成果がすべて報酬として加算されるのです。
このように、動画が「一時的な投稿」で終わらず、価値を持ち続けるのもTikTok Goの魅力です。
3.自分の得意ジャンルに合わせた運用ができる
TikTok Goでは、飲食、美容、旅行、ファッションなど、ジャンルに応じた多様な実店舗が対象になっています。
そのため、グルメ好きな人なら飲食店、美容やメイクが好きな人は美容サロンやネイルサロンというように、自分の得意分野や興味のあるテーマに合わせて紹介先を選ぶことが可能です。自分らしい表現で店舗を紹介できるので、動画も自然で説得力があり、視聴者にとっても親しみやすい内容になります。
企業や実店舗から見たTikTok Goの魅力
ここでは企業側から見たTikTok Goの魅力をご紹介します。
1.成果報酬型なので無駄がない
TikTok Goの最大のメリットは、成果報酬型であることです。つまり、ユーザーが実際に予約、来店、購入などのアクションを起こしたときだけ、費用が発生する仕組みになっています。
これにより、従来のような「広告を出しても反応がなかった」というリスクを減らすことができます。広告予算が限られている中小規模の店舗にとっても導入しやすいのが特徴です。
2.TikTokの拡散力で話題づくり
TikTokは短時間で爆発的な拡散を生む力を持っています。店舗を紹介する動画がバズれば、一気に何万人、何十万人にお店の存在を認知してもらうことができます。
動画コンテンツは文字や画像よりも多くの情報を感覚的に伝えられるため、店舗の雰囲気やスタッフの人柄、サービスの魅力までしっかりと届けることが可能です。TikTok Goを使えば自然な形でファンを増やし、話題性のある店舗として認知されることが期待できます。
3.SNSに不慣れでも若年層へリーチできる
TikTok GoはTikTokの運用に慣れていない店舗や企業にとっても、強力な武器になります。自分たちでアカウントを運用や動画制作をしなくても、すでに影響力のあるクリエイターが店の魅力を紹介してくれるため、手間をかけずに若年層へリーチできます。
とくにTikTok世代である10〜20代に存在を知ってもらいたい場合、TikTok Goは他の広告手法よりも効果的といえるでしょう。
まとめ
TikTok Goは、TikTokという強力な動画プラットフォームを活用して、視聴者が実際に来店や予約といった行動を引き起こします。この成果に応じて報酬が発生する新しいマーケティングの形です。
2025年1月に日本でスタートしたばかりのTikTok Goですが、すでに多くのクリエイターや企業から注目を集めています。これまで収益化が難しかったクリエイターにもチャンスが広がり、実店舗を運営する企業や経営者にとっては、低リスクかつ高効率な集客方法となります。
TikTok Goを活用することで、動画とリアルな行動をスムーズにつなぎ、双方にメリットのある関係性が築けるのは大きな魅力です。条件をクリアしているアカウントはぜひためしてみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
