YouTubeで文字起こしするメリットってあるの?知らないと損するその簡単な文字起こし方法とは!

現在、日本国内で7000万人以上のユーザーがいるといわれているYouTube。いまこのコラムをご覧の皆さんの中にも、YouTubeをよく利用される方が多くいらっしゃると思います。

YouTubeには常にたくさんの動画がアップされていて、24時間365日いつでもどこでも視聴することができます。YouTubeを見ていて思うのは、多くの動画に字幕がつけられているということ。

映像だけを流すよりも手間がかかるであろうこの字幕表示、配信者と視聴者にとって具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

今回は、YouTubeの動画に字幕表示をするメリットや簡単な文字起こしの方法などをお伝えしていきます。ぜひ参考になさってください。

字幕表示の効果とは

文字起こしとは、会議やインタビューなどの音声データを文字化することです。YouTubeやテレビなどでは、映像を撮影した後で音声を文字起こしして字幕として表示します。

現在、ほとんどのテレビ番組で字幕が表示されていますが、特にバラエティ番組で字幕やテロップが多用されるようになったのは1990年代半ばと言われています。出演者の発言をテロップで表すようになりました。

当時は、テロップが多すぎて見づらいといった声もあったものの、出演者の発言内容がわかりやすい、より面白さが増すといった声が多くおおむね好意的に受け入れられ、テレビのテロップ使いは現在にまで受け継がれてきています。

文字起こしの作業は手間がかかるとは言え、視聴者にとってメリットがあることが伺えます。そしてわかりやすく面白いと評価をいただけることは発信する側にとって大きな喜びでしょう。

この、文字起こしや字幕表示による効果はYouTubeにも当てはまるのです!

YouTubeで文字起こしをするメリット

それでは、YouTubeにおいて、文字起こしをして字幕をつけることにより配信者と視聴者双方が得られるであろうメリットはどんなものがあるでしょうか。いくつか考えてみましょう。

1.多くの視聴者が番組内容の理解を深められる

文字起こしをすることによって、視聴者は映像と文字の両方から情報を得ることができ、それによって、映像だけを見ているよりも番組内容の理解が深まります。

また、耳の聞こえづらい方々にとっても、文字起こしがされることで番組を楽しむことができます。文字起こしは、YouTubeの番組を楽しみ、深く理解できる視聴者層を拡げることができると言えるでしょう。視聴者にとってわかりやすい動画は、字幕がなく内容がわかりづらい動画に比べて試聴時間や再生回数の増加へとつながり、その配信者のフォローへとつながる可能性があります。

2.文字起こしにより、視聴者の興味関心をひきつけられる

YouTubeを見ている視聴者の中には、何か他の作業をしながら視聴する「ながら見」、動画をBGMの様に流して内容はあまり気にかけない「聞き流し」をしている方も多いかもしれません。ながら見や聞き流しをしている時でも、YouTubeの動画の中にとても興味のあるワードが表示されると、視線がパッと画面の方へ向くことがあります。そしていちど画面へ向いた視線が、次々と興味の惹かれるワードを捉えるとそのまましっかりと試聴を続けることにつながるでしょう。

文字起こしをして字幕をつけることが、新たなファン獲得のきっかけにもなり得ると言えます。

3.聞き逃しや聞き間違いを防げる

YouTubeには様々なジャンルのコンテンツがあげられています。ニュースや講義のような動画の場合、難しい言い回し、カタカナ言葉、同音意義語など正しく聞き取れないと内容があまり理解できなくなります。また、バラエティ系の動画では出演者が早口で話す、笑ったり歩いたり動きがある中で話す、複数の出演者が活発に発言をする、といった場合に聞き逃しや聞き間違いが起こりやすくなります。

動画の音声を文字起こしすると、視聴者は内容をしっかりと理解できたり、より楽しみながら視聴することができるでしょう。

4.検索で表示されやすくなる

YouTubeは動画のタイトルや字幕などを使い、動画の内容を理解し、それによって検索する視聴者に表示されるようになっています。文字起こしをすることで動画の内容が検索エンジンにも伝わり、視聴者は検索しやすく、配信者は視聴してもらいやすくなります。それにより動画の再生回数の増加につながるのでは無いでしょうか。

YouTubeで簡単に文字起こしをする方法

私が学生時代にアルバイトをしていた会社で、録画したセミナーの文字起こしを頼まれたことがありました。全く馴染みのない地質調査に関するセミナー。聞いたことのない専門用語や地名が飛び交い議論が展開されるその動画の文字起こしは、本当に大変でした。

YouTubeの内容を文字起こしする際、動画を観て聞こえてきた通りに文字にするという方法よりも、もっと簡単に文字起こしする方法はないか調べてみました。

1.YouTubeの機能をつかう(配信者側)

YouTubeのヘルプページを見ると、配信者が自身の動画に字幕を表示させる方法が載っています。まずYouTube studio にログインし、左側のメニューから [字幕] を選択します。字幕を追加したい動画をクリックし、[字幕] メニューで、編集する字幕の横にある [詳細] 」 をクリックして自動字幕起こしの内容を確認します。

ただし「クリエイターの方には専門サービスの利用をおすすめします」との前書きがありますので、この方法は精度に欠ける部分があるかもしれません。

2.YouTubeの機能をつかう(視聴者側)

視聴者が見ている動画に字幕を表示させたい時はどうでしょうか?

iPhoneの場合は、YouTubeを開き、気になる動画をタップし、動画の右下にある」を押します。[再生設定][字幕]で日本語を選んでOK。

そうすると、画面上に自動で字幕が表示されます。こちらは音声を自動で字幕にしていて、スピードは話し言葉とほぼ同じ。ただし聞き取りが正しくなされていない所もあり、例えば橋/端、確率/確立といった同音異義語が表示されたり、「おいしい」が「あしい」と誤って表示されました。

3.音声入力機能を利用する

これを利用するには、YouTubeの動画を流す端末と音声入力機能を使う端末、合わせて2台が必要です。

まず一方の端末でYouTubeの動画を流します。もう一方の端末はメモ機能を開き、音声入力をタップ。そうすると、YouTubeの音声を拾った方の端末がメモに文字起こしをしてくれるという訳です。

こちらはYouTubeの機能よりも幾分か正確性が上がるようですが、それでも間違いがないわけではありません。文字起こしされた文面を確認し、間違いや不自然な箇所があれば手入力で修正をする必要があります。

4.アプリを利用する

これは1の中で出てきた専門サービスのひとつです。「文字起こし」で検索するとNotta、CapCut(iPhone)、Actiondirector(Android)などアプリが色々と表示されますので、それらを利用するのが1番正確性が高いかと思われます。

まとめ

ここまでYouTubeと文字起こしについて解説してきました。様々な動画を試聴できるYouTubeは、文字起こしをすることで、配信者と視聴者の双方に大きなメリットがあります。

視聴者はYouTubeを見ている環境の影響をさほど受けずに試聴を楽しむことができ、また映像と文字両方から情報を得て理解が深まります。配信者は視聴者に楽しんで理解をしてもらえることで、新たなファン獲得に繋がるでしょう。

これからYouTubeに動画をあげる配信者の皆さん、視聴される視聴者の皆さん、文字起こしの方法を思い出していただいて、わかりやすい動画作り、そして楽しい視聴時間にお役立ていただけましたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。