YouTubeでは様々な戦略や目的を持ったチャンネルが存在しますが、中には特定の店舗やサービスをメインの収益として確立しており、それらの集客を目的としたチャンネルも存在します。
これらはYouTubeで収益をあげることを目的にしておらず、あくまで宣伝用のコンテンツとして広く普及しています。
実際にYouTubeで話題になったことによって、店舗が有名になり多くのお客様を集めることに成功している事例は多く見られる一方で、軽い気持ちで初めて挫折して諦めてしまう人も多いのが現状です。
そこで今回はYouTubeと集客について解説していきたいと思います。
目次
集客のためにYouTubeを始める場合のコストについて
まずメインの事業をすでに持っている人が集客のためにYouTubeを始めるコストについて軽くお話をしておきます。
すでにご存じかと思いますが、YouTubeというプラットフォームでチャンネルを作ったり動画を投稿すること自体にコストはかかりません。
まったく機材が必要ないわけではありませんがスマホ1台あれば簡単に始めることができます。
そのためただ始めるというだけなら無料で行うことができます。
ただ実際は以下のようなものに費用がかかる可能性があります。
・撮影用の機材(カメラなど)
・編集用の機材(PCや編集ソフトなど)
・外注費用(編集のみ外注した場合やコンサルを入れた際の費用)
・キャスティングや場所の費用(タレントやエキストラを起用したり、撮影場所をレンタルした場合)
上記内容をみていただいたとおり、お金をかけなくても工夫で何とかなるものばかりです。
例外として飲食系などの場合に、より美味しそうに見せるために一眼レフを使用したりする場合は投資をしてもいいかもしれません。
集客のためにYouTubeを始めるデメリットとは?
ここまで説明したとおり集客のためにYouTubeをはじめるのに敷居はそこまで高くありません。
では実際に集客のためにYouTubeを始めたときにどのようなデメリットがあるのか紹介します。
・時間をとられる
お金ということだけを考えるとコストは低いように感じますが、それは全て自分たちの手で行った場合です。
YouTubeを全て自分たちの手で行うには相応の時間をとられることになります。
具体的にYouTubeで動画を投稿するための工数は以下のような流れになります。
1.YouTubeのトレンドを分析する。
2.キーワードやYouTubeの傾向から動画のタイトルとサムネを考え企画を出す。
3.撮影の準備をする。(キャスティングや場所、従業員の予定など含め)
4.撮影を行う。
5.動画の編集を行う。
6.サムネイルを作成する。
7.YouTubeに投稿を行う。(概要欄やタイトルの設定など含め)
8.コメントの返信など視聴者との交流を行う。
9.各種データを分析して次の企画に備える。
分かってもらえたと思いますが、真剣にYouTubeに取り組むととてつもなく時間がかかります。
メインのサービスへの集客が目的なのにもかかわらず、そちらがおろそかになってしまっては意味がありませんし、どこかの工数を外注することもできますがその分費用がかかってしまいます。
・炎上のリスクがある
まっとうにやっていれば実はそんなに気にする必要はありませんが、世間の感覚とずれてしまっている場合炎上してしまったり、よくない噂が広がってしまう可能性もあります。
こうなってしまっては集客が目的なのに逆効果しかありません。
また炎上までいかなくてもYouTubeでは心無いコメントをされることもあります。
これらは気にする必要はないのですが、メンタル的にマイナスに働くこともありますので本来集客したい事業にもよくない影響があるかもしれません。
どのような事業がYouTubeで集客するのに向いているのか?
YouTubeで集客をしようとすることはマイナスな面もあるということが分かったと思いますが、そうは言っても最大級のプラットフォームですので、使いこなせば集客の大きな武器になることは間違いありません。
ではどのようなサービスがYouTubeで集客するのに向いているのでしょうか?
・BtoCの事業が集客に向いている
YouTubeのメリットの1つは多くの不特定多数の人に見てもらえることです。
そのため個人の顧客をメインに集客したい事業と相性がいいといえます。
具体的には以下のようなものがあります。
・飲食業
・美容系(美容院やネイルサロンなど)
・アパレル系
・教育系(学習塾や英語教室のようなものからセミナーのようなもの)
・特定の趣味に刺さる商品(釣具系や車関係の商品を取り扱っている)
他にもあげていくときりがありませんが、個人の顧客を集客したい場合YouTubeは非常に大きな武器になります。
・専門性の高い事業の集客に向いている
専門性の高い事業の集客に向いている理由としては3つあります。
1 視聴履歴、検索履歴によるおすすめ機能
YouTubeでおすすめされる動画は過去の検索履歴や視聴動画から視聴者が見たい動画が視聴されるようにできています。
そのためヨーヨーに興味のある人にはヨーヨーの動画がおすすめされますし、料理に興味がある人には料理の動画がおすすめされます。
つまりあなたの集客したいサービスや商品に興味をもってくれそうな人に表示される可能性が高いのです。
2 競合の少なさ
目は専門性の高いサービスや商品ほどライバルも少ないので、不特定多数の人に視聴された場合に集客しやすいのです。
極端な話あなたの集客したいサービスが日本に1つしかないものなら興味を持った視聴者を全て取り込める可能性があります。
3 ユーザーは知的欲求を満たしたい
YouTubeでは知的欲求を満たしたいと考える視聴者が一定数いるためです。
見たこともない技術を紹介した動画は比較的再生数を伸ばしやすいためYouTubeにおける武器にすることができます。
集客のためにYouTubeを運用するコツ
それでは実際にYouTubeを初めてうまく集客するにはどのようなコツがあるのでしょうか?
1.サービスに誘導するための動線をつくりましょう。
例えばTwitterやInstagramのようなコミュニケーションをとりやすい別のSNSと併用してそちらに誘導するようにする。
YouTubeのストア機能を使って直接商品を販売できるようにするなど視聴から集客までの動線を考えましょう。
2.サービスを紹介するだけでなく視聴して楽しめるコンテンツを考えましょう。
当然ですがサービスの紹介だけして視聴してもらえなければ意味がありません。
どのようにすれば楽しんでみてもらえるのか?
そしてサービスに興味を持ってもらえるのかを考えましょう。
3.継続は力なりです。
初めてすぐにバズるものではありません。
長く続けた方がファンも増えますし、跳ねる可能性も上がるのでとにかく粘り強くいろいろなことを試してみましょう。
まとめ
今回はYouTubeで集客するということについて解説していきました。
YouTubeをうまく運用することによって多くの集客のチャンスを得られるということは分かってもらえたと思いますが、他にもYouTubeそのものが大きな収益になる可能性もありますし、新たなサービスを開発するきっかけになったり、同業者との横のつながりを作れたりさまざまな恩恵を感じる瞬間があるはずです。
難しそうだと敬遠するのではなく、まずは1歩踏みだしてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。