世界で10億人、日本では1700万人のユーザーがいるとされるTikTok。
ショートムービーが次々と流れるスピード感と拡散力の高いシステムが、特に若い世代に受け、様々なトレンドを生み出してきています。
そんなTikTokの勢いや拡散力を、個人や企業のPRに活用したいとお考えの方も多いかと思います。
その助けとなるのがTikTok for Businessです。
今回のコラムでは、TikTokからリリースされている広告配信サービスであるTikTok for Businessについて解説します。
個人の趣味を簡単に広告として出したい、企業の商品やサービスを効率よく世界に広めたいとお考えの皆さん、ぜひ最後までご覧ください。
目次
TikTok for Businessとは?
TikTok for Businessとは、2020年6月にTikTokからリリースされた運用型の広告配信サービスです。
それまでTikTokに運用型広告を出稿するには、TikTokの運営会社か広告代理店を通して広告作成をしなければいけませんでした。そして費用も高額で、なかなか広告出稿は簡単にできるものではありませんでした。
しかし、TikTok for Businessがリリースされたことで個人も企業も誰でもTikTokに広告を出稿できるようになり、効率的な認知拡大や新規ユーザーの獲得が身近なものとなりました。
誰でも、と述べましたが、広告を出稿できない分野があります。
それは、ギャンブル・たばこ・アルコール・SNSアプリ・出会い系・医療機器などです。
テレビのCMでも放送時間が限られていたり、そもそもCMが放送されない分野とも共通していますね。
TikTokは若い世代の利用率が高く、いつでも手のひらで見ることができるプラットフォームですので、一定の規定は必要でしょう。
あなたが広告を検討している商品やサービスが、出稿できない分野に当てはまらないか、あらかじめ確認しておきましょう。
TikTok for Businessでどんな広告が出稿できる?
それでは、TikTok for Businessで出稿できる広告について詳しく解説しましょう!
1.起動画面広告
TikTokアプリ起動時に全てのユーザーに全画面表示される広告。3〜5秒の動画が1日最大で5回表示される。全てのユーザーに表示されることで拡散力が高い。1日1社限定のため、知名度や認知度が上がることが期待できる。
2.インフィード広告
ユーザーの「おすすめ」の中で他の投稿の間に表示される広告。広告感がなく、他の投稿に自然な形で紛れて多くのユーザーへ届けられる。動画は5〜15秒。いつ、何秒間の動画を表示させるか選択できる。
3.ハッシュタグチャレンジ広告
企業がハッシュタグを作成し、それを使った動画をユーザーが作成・投稿するユーザー参加型広告。ユーザーがイベント的に参加し投稿することで拡散力がとても高い。
起動画面広告とインフィード広告も含んだプラン。
4.Brand Takeover広告
上記の起動画面広告、インフィード広告、ハッシュタグチャレンジ広告の3つを合わせた広告
TikTok for Businessでは、これらの広告を出稿することができます。
TikTokを開いたときに全てのユーザーに届けるか、「おすすめ」に広告感なく自然に投稿するか、イベント的に多くのユーザーに拡散してもらうか、あなたの商品やサービスと期待できる効果を照らし合わせ、最適なものを選びたいものです。
TikTok for Businessの課金設定
TikTok for Businessでは課金設定が複数用意されており、広告のターゲットやその目的に合わせて、ぴったりなものを自分で選ぶことができます。
それぞれについて確認しましょう。
1.CPV(ビュー課金/再生課金)
広告動画が6秒再生される毎に課金される。再生回数をできるだけ高める工夫をしたい。
2.CPM(インプレッション課金)
広告動画が1000回表示される毎に費用が発生する。できるだけ多くのユーザーに広告を配信することで認知度の拡大が期待できる。
3.CPC(クリック課金)
1回クリックされる毎に課金される。クリックすることが見込まれるユーザーに絞って広告を配信できると、商品やサービスの認知度upが期待できる。
4.oCPC(最適化クリック課金)
広告がクリックされる毎に、設定した目標の個客獲得単価(CPA)に応じて課金される。
広告アカウントはひとつで良い?
TikTok for Businessのアカウントの構造は、他のSNSと同じく、アカウント>キャンペーン>広告セット>広告という階層になっています。
広告を出稿するにはまず広告アカウントの開設から始めます。
アカウント毎に機械学習(人工知能AIの一部で、データ分析方法のひとつ。データからルールやパターンを発見する)が行われるので、ひとつのサービスや商品に1アカウントを使うのが良いでしょう。
例えば、1つのアカウントでハンドメイド商品と独自のサービスとをPRしてしまうと、どういったユーザーにどの商品が響いているのか、統計が取れなくなります。
ハンドメイド商品の広告を出稿するアカウント、独自のサービスの広告を出稿するアカウントと、それぞれ分けることで、どの商品がどの世代に響いたか、独自のサービスはどんなユーザーに利用されたかなど、明確なデータを集めることができます。
TikTok for Businessを利用して得られたデータを元に、商品やサービスをブラッシュアップしたり、あるいは当初とはターゲット層を変えてみたり、より効果的なPRへ繋げることもできるようになるでしょう。
TikTok for Businessを利用するメリット
それでは、TikTok for Businessを利用するメリットはどんなものがあるでしょうか。
1.拡散力が高い
やはりなんと言っても拡散力の高さはTikTokでしょう。これまでにその拡散力の高さでいくつものトレンドを生み出してきました。突然若い世代の中で流行ってトレンドとして定着する、といった流れはTikTokならではです。
TikTok for Businessを利用することで、あなたの商品やサービスが一夜にして大バズり!ということもTikTokならあり得るのです。
2.10〜20代の若年層にアプローチできる
統計によると、TikTokは国内の10代のおよそ62%、20代は46%が利用しています。10〜20代の若い世代にすっかり定着しているプラットフォームと言えます。
そのTikTokにあなたの商品やサービスを広告として出稿するということは、若い世代の約半数に届けるチャンスとも言えます。普段あまり接点がない世代にも、自宅にいながらアプローチできるのはとても魅力的ですね!
3.簡単に広告を作成できる
TikTok for Businessに出稿する広告は、初心者でも簡単に広告を作成することができます。
テンプレートや音源が用意されていて、動画作成に使うことができるので、YouTubeやInstagramなど他のSNSに比べると簡単に広告の作成ができる点は大きな魅力です。
複数の静止画から自動で動画を作るというツールもあり、オリジナリティのある動画を作成する環境が整っていると言えるでしょう。
4.配信するターゲットを絞ることができる
TikTok for Businessを利用する際、広告を届ける対象を細かく絞ることができます。
性別・年齢・興味関心・デバイスの設定・通信環境など細かく入力し、ターゲットを絞ります。それにより、あなたが届けたい商品やサービスを求めていそうなユーザーを狙ってアピールすることができます。
闇雲に多くの人に送るのではなく、ターゲットを絞ることで効果も現れやすくなるでしょう。
まとめ
今回のコラムでは、TikTok for Businessについて解説をしました。
TikTok for Businessでどういった広告を出稿できるのか、利用するメリットはどんなものかご理解いただけたでしょうか。
TikTok for Businessによって、TikTokに広告を出すことのハードルが下がりました。
これまで予算の関係で広告出稿に踏み出せなかった、若い世代にアプローチしたい、広告制作のスキルはないが広告を打ち出したいという企業や個人に向いているでしょう。
実際アカウントを開設したり作業を始めてみると難しく感じることがあるかもしれません。そんな時はTikTokの運用代行を行なっている会社に相談するという方法もあります。
TikTokはヒョイと垣根を超えてあなたの世界を広げていく可能性を秘めています。あなたの商品やサービスの認知拡大にぜひご活用ください。
最後までご覧くださりありがとうございます。