TikTokのサブスク?利用条件からメリット・デメリットまでまるごと解説!

2023年7月、TikTokで「Liveサブスクリプション」なるサービスが始まりました。

「サブスク」このところ、色々な場面で見聞きするようになりましたが、TikTokでサブスク…イメージ湧きますか?

今回のコラムでは、サブスクって何?という基本的な疑問から、TikTokの Liveサブスクリプションを利用する際の条件やメリット・デメリットまで、まるごと徹底解説していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

サブスクってそもそも何?

サブスクとはサブスクリプション(subscription)を略した言葉で、商品やサービスを「購入」するのではなく、一定期間「利用」することを指します。月単位あるいは年単位で料金を支払い、その契約期間のみ自由にその商品やサービスを利用できるというものです。

このサブスク、音楽の聴き放題、映画やドラマなど動画配信サービスあたりが有名でしょうか。他にも本やファッションなど、色んなところで「サブスク」という言葉が聞かれるようになりました。

そして2023年7月から始まった、TikTokの「 Liveサブスクリプション」。既に日本国内登録者数が10万人を突破した、勢いのあるサービスです。

TikTokのサブスクはクリエイターが収益を得る機会を増やすことと、視聴者がクリエイターを応援すること、この2つが同時に叶う会員制定額サービスです。

視聴者は、好きなクリエイターをサブスク費用を支払って登録することで、バッジ・エモート・限定動画など様々な特典を受けられます。

クリエイターは、自由に特典を設定して視聴者にオリジナルのサービスを提供することで、視聴者から贈られるギフトや登録者数に応じた報酬により収益を得ることができます。

視聴者は好きなクリエイターに対して今まで以上に実感の持てる推し活ができ、クリエイターは収益を得られる、双方にとってwin-winなサービスと言えます。

毎日数万人のクリエイターがLive配信をおこなっており、クリエイターと視聴者との交流の場として盛り上がっているTikTokの Liveサブスクリプション。まずはその始め方からお伝えします。

TikTokのサブスクを始めるには

TikTokで収益を得たいクリエイターと、好きなクリエイターを推したい視聴者が、サブスクを始めるには具体的にどうすればいいでしょうか。

利用するための条件や、費用等について説明しましょう。

まずこのLiveサブスクリプション、実は誰でも簡単に始められるものではありません。

特にクリエイター側がクリアしなければいけない条件があります。

クリエイターの利用条件1

18歳以上であり、一定以上のフォロワーを抱え、質の高いコンテンツを制作した実績があること

クリエイターの利用条件2

サブスク登録日から逆算し28日以内に30分以上の Live配信をおこなっていること

クリエイターの利用条件1の「一定以上」や「質の高いコンテンツ」に関してTikTok公式に明確な基準の記載がなく、やや曖昧になっています。

そして視聴者はこのサブスクを利用するために料金を支払う必要があります。

 〈Liveサブスクリプション定額料〉

◆PCブラウザから登録

毎月自動更新…550円/1ヶ月契約…620円

◆スマホアプリから登録

毎月自動更新…720円/1ヶ月契約…900円

→契約内容は同じでも、登録を行うのがPCかスマホアプリかで料金が異なります。ちょっと面倒だとしてもPCから登録する方がお得です!

TikTokのサブスク、メリットはある?

クリエイターは利用条件をクリアし、視聴者は料金を支払う必要のあるTikTokのサブスク。双方にとってここまでしても始めたいと思えるメリットはどんなものでしょうか。

視聴者のメリット5選

1.登録者バッジがもらえる

TikTokのサブスクに登録した視聴者は登録者バッジという星のような形のバッジをもらえます。登録者が Live中にコメントをすると名前の横にそのバッジが常に表示されるので、クリエイターからひと目でサブスク登録者だとわかります。

更にこのバッジにはグレードがあり、登録歴が長くなるほど色が濃くなります。サブスクを長期で継続していることを、クリエイターにも他の視聴者にもアピールできます。

2.カスタムエモートを飛ばせる

クリエイターが作ったカスタムエモートという、動くスタンプのようなものを、 Live中にコメントへ飛ばせるようになります。

3.限定動画や限定チャット

サブスク登録者だけが見られるショート動画投稿機能や、 Live中にサブスク登録者だけがチャットできるといった限定サービスが受けられます。これらによりクリエイターとコミュニケーションをとる機会が増えていきます。

4.カスタマイズ特典

クリエイターが決めた特典(例えば、 配信中に登録者の名前を呼ぶ、一緒にゲームをする、優先的にコメントを返してもらえる等)を受け取れます。

5.クリエイターに認知されるかも?

長く登録していたり、ギフトを投げるなどで、クリエイターに名前を覚えられたり距離感が縮まっていく可能性もあります。

クリエイターのメリット3選

1.収益アップ!

視聴者から贈られた有料ギフトや登録者数に応じた報酬はクリエイターの収益になります。ただし、TikTok側に30〜50%回収され、クリエイターに渡る収益は全体の50〜70%となることは留意しておきましょう。

それでも従来のTikTok投げ銭(ギフト)機能に加えて、収益チャンスが増えることはクリエイターにとって大きなメリットです。

2.登録者とのコミュニケーションの機会が増える

限定チャットや限定動画のDMなどを通じて登録者とのコミュニケーションがより密になることで、ギフトが増えたり、仲間を増やしてくれる可能性もあります。

3.質の良い投稿を作る原動力になる

登録者を増やすには、質の良い投稿が不可欠です。工夫や努力を重ねて、より良いコンテンツを作ることで登録者が増え、それに伴いギフト収入がup。それを経験したり目指していくことでモチベーションも上がっていき、更により良いコンテンツ作りの原動力へと繋がる良いループが生まれるでしょう。

TikTokのサブスク、デメリットはある?

双方にとって多くのメリットがあるTikTokのサブスクですが、デメリットや注意点としてはどんなことが挙げられるでしょうか。

1.視聴者のデメリットについて

経費がかかるという点です。

上記でも解説しましたが、サブスクを利用するにあたって、視聴者は料金を支払う必要があります。

1人のクリエイターに対して毎月自動更新¥550/月で登録した場合、年間で¥6600のコストがかかります。

クリエイター毎の登録なので、2人・3人と登録すれば経費も2倍・3倍となる訳です。

今の自分に本当に必要な出費かな?ということを考えながら応援を楽しみましょう。

2.クリエイターのデメリットについて

工夫や努力が常に必要になる点です。

登録者数を増やす、そして減らさないための工夫や努力が常に必要となります。

視聴者は課金しているからこそシビアにもなり、課金する価値を感じなければ登録解除もあり得ます。

魅力ある発信となるべく工夫や研究を重ねることに前向きに取り組めるタイプの方には向いていると言えますし、そうでない方にはプレッシャーやストレスになるかもしれません。

まとめ

ここまで、TikTokのサブスク「 Liveサブスクリプション」について詳しく解説してきました。

TikTokのサブスクはクリエイターの収益を得る機会を増やすことと、視聴者がクリエイターを応援すること、両者の思いを実現する会員制定額サービスです。

両者にとってメリットも夢もあるサービスですが、同時にお金が関わる内容です。

視聴者の皆さんは冷静さを失わずに、そしてクリエイターの皆さんは登録者数を減らさない工夫や努力を惜しまずに、TikTokの Liveサブスクリプションを活用し楽しんでいただければと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。