企業が集客・採用を目的にYouTubeチャンネルを運営する事例が増えてきています。
けれどYouTubeを開設するにあたっては様々な課題があります。
まず何から始めればいいか分からない、撮影、編集する人材がいない、どれだけ効果があるのか分からないなどの理由でYouTube運営に踏み切れない企業も多いのではないでしょうか?
今回の記事ではYouTubeチャンネルを運営する際のメリットであったり注意点をポイントごとに解説します。
ぜひチャンネル運営の参考にしてみてください。
目次
なぜ企業がYouTubeを始めた方がいいのか?
情報をわかりやすく伝えられる
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」によると、人間がどんな情報に基づいて印象が決定されるのかの割合は
視覚情報 55%
聴覚情報 38%
言語情報 7%
という割合が結果として出ています。
視覚情報と聴覚情報だけで93%を占めています。
この事からもわかるように、テキストや画像と比較しても、動画は音声や映像を使用することで情報をわかりやすく伝える事ができます。
商品やサービスの魅力を分かりやすく顧客に伝える事で、新規顧客の開拓やサービスの購入促進にもつながるため動画は効果が期待できます。
幅広いユーザーにリーチできる
若者に限らず幅広い世代でYouTubeのユーザーは増加傾向にあります。
全世代でのYouTubeの認知率は92.4%を超えており、利用率では若年層はもちろんの事、10代から60代での全世代利用率も75.7%を超えています。
この事からYouTubeは年代に関わらず、多くの人に利用されている動画メディアである事がわかります。
顧客をファン育成できる
YouTubeではチャンネル登録やコメント、いいねなどでユーザーとコミュニケーションを図る事ができます。
視聴者のコメントやいいねを通してユーザーとのコミュニケーションを取り、関係構築する事ができます。
また継続的な情報発信により、サービスや商品、企業などの理解度を深め顧客にファンになってもらい購入促進に繋げることができます。
また企業の情報発信に務める事で、サービスなどの購入だけでなく、採用面でも効果を発揮できます。
SEO対策になる
YouTubeはGoogleの検索エンジンに強く、上位表示させる事ができれば集客媒体としても機能します。
流入する検索キーワードを分析し、適切なコンテンツを制作する事でコンバージョンの獲得に繋がります。
YouTubeチャンネルを始める前の注意点
チャンネルの目的を明確にする
最初に目的を明確にする事で、運用方針をブレなくする事が必要です。
YouTubeにはAIによってアカウントのデータを分析するため、チャンネルの目的がコロコロ変わってしまうとアルゴリズム上不利になってしまう恐れがあるからです。
またチャンネル運営において、判断に迷った際に目的を明確にしておけば、目的に立ちかえって考える事で判断基準とする事ができます。
主なチャンネル運営の目的は下記になります。
認知の拡大
見込み顧客の獲得
ブランディング
採用
目的によって制作するコンテンツを変えなければいけません。
例えば「見込み顧客の獲得」の場合は、キーワード検索流入を狙って、課題を抱えている視聴者の課題解決の情報発信をするハウツー系のコンテンツを発信します。
どのようなコンテンツを制作するかは目的によって異なるため初めのうちにしっかりと目的を明確にしておく必要があります。
YouTube内SEO(VSEO)対策をする
YouTubeではアカウント初期は検索でしか新規視聴者は獲得できません。
なので検索ボリュームをリサーチし、それに沿ったコンテンツ制作を行わなければなりません。
チャンネルの目的に合わせてターゲットを選定し、そのターゲットがどういった検索キーワードで検索するのか分析して逆算したコンテンツを制作する必要があります。
撮影方法を決める
YouTube運営での目的や検索ボリュームのリサーチを終え、どういったコンテンツを制作するのか決まったら機材の選定や出演者、撮影場所などの具体的な撮影方法を決めていきます。
例えば1人語りの情報発信のハウツー系であれば、照明さえあればIphoneでも十分かもしれません。
採用向けで社員インタビューなどを撮影する場合はインタビュアーの選定が必要になります。
求めるクオリティによって用意する機材、出演者が変わってしまいますが、まずは低コストではじめられる撮影方法を設定すると良いでしょう。
継続できる体制を整える
YouTube運営を初めてすぐに効果が出るものではありません。
早くとも半年、長ければ1年以上効果が出るまで時間がかかる可能性もあります。
その為、継続が一番大切です。
YouTube運営にかかる労力の大きさに動画を数本あげて中断してしまう企業も少なくありません。
そのために社内で継続できる体制を整える事が重要です。
以下のポイントを運営開始する前にチェックしておきましょう。
無理ない発信頻度を定める
できれば投稿数は多い方がいいですが、毎日投稿となるとかなりの労力がかかります。
企業としては週に1.2本の投稿が適正頻度でしょう。
定例ミーティングを設け習慣化する
週に1度定例ミーティングを設けて、進捗確認や企画戦略についての打ち合わせを行うといいでしょう。
タスクを洗い出して翌週に確認する仕組みを作る事で着実にYouTube運営をする事ができます。
各工程の担当者を決める
YouTube運営にかかる工程を分解し、各工程に担当者を割り振っておきます。
例えば、撮影は誰が担当するのか、編集は誰が担当するのか、アップロードの担当者は誰なのかなど細かい役割分担を決めておく事でミスを最小限に防げ、YouTube運営を安定化する事ができます。
撮影・編集のスケジュールを作成する
担当者を決めたら、更新に日時を決めます。ターゲットの視聴者が見やすい時間に固定するといいでしょう。
更新日時から逆算して、企画立案、撮影、編集などのスケジュールを作成します。
スケジュール管理の
担当者も決めて、進捗確認を行うと遅れる事なく更新できます。
労力がかかり過ぎる部分は外注する
社内で全工程をまかなえれば一番いいですが、YouTube運営は労力がかなりかかる為、全肯定を社内で完結するのは難しいです。
一度社内で工程の確認とリソースの調整を行い、社内でできない部分は外注しましょう。
例えば企画立案と撮影は社内で行い、編集のみ外注するなどです。
まとめ
YouTubeの市場は年々大きくなっており、企業の参入も増えております。
YouTubeによって購入促進したり、採用に繋げる事も可能です。
しかし十分な知識やノウハウがなく闇雲にチャンネル運営を開始してもほとんど意味がなく、せっかく割いた労力が無駄になってしまいます。
YouTube運営を始める前に、しっかりとリサーチし、方向性を決め、それに沿って社内の体制を調整して継続的に運営する事が重要です。
運営するにはたくさんの課題がありますが、YouTubeにはそれに余りあるほど企業にとって大きなメリットをもたらします。
しっかりと準備し、YouTube運営を行っていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。