YouTubeの国内での利用率は90%を越えると言うデータが出てくるほど、我々の暮らしに無くてはならないツールとなってきました。
そんな中YouTubeに参入する人や企業も増えてきて、YouTubeの運営をしている事が特別な事では無くなって来ています。
これだけの人が参入してきているため、現在あらゆるジャンルで競合がいないジャンルは存在しないと言っても過言ではありません。
そこで今回はYouTubeの競合を分析する重要性や、分析の方法などをご紹介するとともに競合が多い場合の対策をお伝えしていこうと思います。
目次
競合の分析方法
1.YouTube Studio
YouTube Studioはもはや説明の必要がないと思いますが、YouTubeの公式からのデータを得る事ができます。
自身との競合を分析する方法としてはYouTube Studioを開いて左の「アナリティクス」タブを選択し「視聴者」のタブを選択した時にある「このチャンネルの視聴者が見ている他のチャンネル」を確認すると自身とターゲットの近い別のチャンネルを確認する事ができます。
ここから各競合のチャンネルに飛んで分析を行いましょう。
2.vidIQ
vidIQとは、vidIQスコアという独自のスコアで動画を査定してくれるYouTube SEO対策ツールです。
他の人が制作した動画のスコアも表示出来る事から、YouTubeにおいて競合のコンテンツと自身のコンテンツを比較して分析する事が容易です。
何度か利用してみてスコアが自身の制作するジャンルの動画の評価に合っていると判断した場合有料版に切り替えてみるといいでしょう。
3.TUBERS
TUBERSとは登録者数やジャンルや高評価数などの項目ごとに検索をかける事ができ、またジャンル毎に比較する事が出来るツールになっています。
比較機能から複数の競合を並べてデータを確認する事が出来るため、競合の中から特定のデータにフューチャーして分析する際に便利なツールです。
YouTubeで競合が多いジャンルの特徴
競合が多いジャンルの特徴ですが、参入のハードルが低いジャンル程競合が多い傾向にあります。
専門的な知識や大きな装置などがないと投稿出来ないようなジャンルでは競合が少なくなりがちです。
YouTubeの競合を分析した情報の使い方
競合を分析する事は大事ですが、ただ分析するのではなく、分析した結果をどのように自身のコンテンツに落とし込むかという事が非常に重要です。
次からは競合を分析したデータをどのように活かすかの一例を解説しますので、それらを確認してから競合を分析する時にどこを確認するべきかを押さえておきましょう。
競合のチャンネルの方向性を分析する
YouTubeでは、あなたの参入しているジャンルでも確認すると複数の競合が存在していると思います。
ただ同じジャンルの競合もそれぞれのポジションを取っているのが分かります。
例えば料理のジャンルの中でもラーメン、ピザ、フレンチ等のどの料理を紹介するのか特化しているのがほとんどです。
すでにYouTubeで登録者をたくさん確保している大手に関しては必ずしも当てはまりませんが、特にこれから伸ばして行こうと考えている新規に関しては専門的にそのジャンルの中でどのような立ち位置、ポジションを取るのかを決めて視聴者に示して行く必要があります。
同じジャンルの競合を分析してYouTubeチャンネルの方向性が分かったら、自身の方向性を決めていきましょう。
その際に大事なポイントは3つです。
1.YouTubeチャンネルそのものの方向性はどのようなものか?
例えば同じタイトルのゲームでも攻略情報がメインなのか?スーパープレイが見られるのか?おもしろいプレイを魅せるのかなどチャンネルの色が変わってきます。
2.キャラクター
YouTubeを運用している人のキャラクターは重要で、顔だしするのであれば、1人のタレントとして競合と被らないようなキャラ付けや見た目にする事は非常に重要です。
3.映像そのものをライバルと違ったものにする
同じものを紹介する場合でも、構成が特徴的な構成であったり、BGMやテロップ等を競合と違ったものにする事で自身のYouTubeチャンネルの色を出して行く事ができます。
このように1つ1つのコンテンツを分析するだけでなく、競合を分析する時は競合がどのような色をだしており、同ジャンルのどの部分なら勝負出来るようになるのかを分析する事がまず大事だという事を理解しておきましょう。
競合の投稿している動画を分析する
YouTubeチャンネルの方向性などの分析が出来たなら、決まった方向性にひたすら走って行くだけなのですが、他にも競合を分析する事で得られるデータがあります。
それはトレンドのようなもので、自身の投稿しているジャンルの競合のチャンネルで伸びている動画を分析する事でヒントにする事ができます。
前述した分析方法で自身の競合の分析を行いましょう。
ポイントとしては登録者数が自身よりも少ない競合の中で自身の動画より再生回数が多い動画の中から直近1年以内に投稿されているコンテンツをピックアップしてタイトルやサムネイルを比較分析します。
特に直近で急に伸びている動画についてはすぐに取り入れた方が良いコンテンツになります。
競合のコンテンツについて参考にするポイントを紹介しておきます。
タイトル
タイトルはどのキーワードが伸びているのかの指標になります。
自身の登録者より少ないにもかかわらず、再生回数の多い動画はキーワード検索等からの流入も多い事が分かるので次回動画のキーワードの参考にしましょう。
また煽り方や興味を引くようにタイトルの文章に落とし込めている事も要因かもしれませんので全体的な文章の組み立ても参考にするといいでしょう。
サムネイル
YouTubeにおいてサムネイルはインプレッションのクリック率にダイレクトに影響する部分になります。
自身のYouTubeチャンネルでいろいろなサムネイルを試してみる事もできますが、競合のコンテンツの中で伸びているサムネイルと伸びていないサムネイルを分析する事で、同ジャンル内での効果的なデザインを確認する事ができ、次回以降の投稿の際に役に立つことでしょう。
また既に投稿しているにも関わらず、競合に比べて再生回数の低いコンテンツをあぶり出す事で、リメイク版を投稿したり、サムネイルだけを変えると言う手法も可能なので是非確認していきましょう。
動画の冒頭部分
YouTubeでは特に離脱率の高い動画は総再生時間を稼ぎにくく、おすすめに載りにくい事が分かっています。
自身の投稿した動画に比べて、再生回数が伸びている競合の動画がおすすめされた場合、視聴維持率が高い可能性があります。
全ての動画内容を確認するのは難しいと思いますが、冒頭のつかみの部分などを確認する事でダイレクトに自身の動画のクオリティを上げる事もできます。
まとめ
今回はYouTubeにおける競合の分析方法や分析した内容の活かし方などを解説しました。
競合の調査については自身のコンテンツが魅力的な場合、必ずしも行わなければいけないものではありませんが、仮に現在YouTubeの運用が上手く行っていた場合でも競合を分析して、自身と比較する事でチャンネルの強みや個性がどの方向に向いているのかを客観的に判断する材料になりますので、1度時間を使って徹底的に分析してみる事をおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。