企業の価値や商品の価値をしっかりと伝えようと考えている方の中にはYouTubeを活用したマーケティング戦略に興味を持っている人も多くいると思います。
実際に国内の18歳以上に絞ったYouTubeの利用者数は7000万人以上で日本人全体の65%以上にものぼるとされており、マーケティング戦略を考える上で非常に重要なプラットフォームである事が証明されています。
購買意欲を高めるという点においても実際に購入予定になかった商品をYouTube経由で購入したという消費者は日経BPによるブランドジャパン2022の調査によるとアンケートに回答したうち約71%にもなるという結果が出ており、もはやマーケティングに置いて無視できない存在であるという事が分かっています。
今回はYouTubeでのマーケティング戦略についてお話していきたいと思います。
目次
YouTubeマーケティング戦略の方法
YouTubeマーケティング戦略と言ってもいくつか方法が存在します。
ここからは大きく3つに分けてYouTubeマーケティング戦略について解説していきます。
自らのYouTubeチャンネルを運用する
YouTubeにおけるマーケティング戦略において最もおすすめの方法として、自らのYouTubeチャンネルを運用する方法が挙げられます。
まずYouTubeというプラットフォームではチャンネルを立ち上げたり、動画を投稿する事は、無料で行う事ができます。
極端な話ですがYouTubeの運用を全て個人や自社内で完結した場合掛かる費用は0円で済みます。
もちろん実際は撮影機材等をそろえたり、編集ソフトを購入するなどの準備が必要な物もありますが、既に所有している機材を使用したり、フリーソフトを使用する事で本当にタダで運用する事も可能ですし、全く費用の掛からない企画をするなど工夫する事もできます。
そうなってくると残りはどの程度の工数が掛かるかが重要ですが、そちらは外注する事も可能ですし、どの程度の予算をかけるかなどのマーケティング戦略をしっかり練った上で進めるといいでしょう。
ちなみにYouTubeチャンネルの運用を自分で行った場合の工数は以下の通りです。
①チャンネルの立ち上げ
まずはYouTubeチャンネルを立ち上げなければ始まりません。
YouTubeではGoogleアカウントを持っていると誰でもチャンネルを立ち上げる事が出来るので無料で開設する事ができます。
YouTubeではバナーやアカウントのアイコンの設定等も行う事が出来るため、マーケティング戦略に合ったものを設定してユーザーにどのようなチャンネルかを魅力的に認知してもらいましょう。
②企画や台本の制作
当然ですが見切り発車で撮影を行っても上手くいく事の方が少ないです。
どのようなコンテンツを提供して、どのように企業や商品を魅力的に伝えるかなどをあらかじめ考えてから撮影に望む必要があります。
そのため企画や台本を制作する必要がありますが、当然YouTubeのSEOを意識してターゲットになる視聴者層に視聴回数が伸びるような企画でなおかつ企業や商品が魅力的に見える台本を設定する必要があります。
そのため事前の下調べやマーケティング戦略が非常に重要になってきます。
③動画の撮影
いよいよ動画の撮影ですが、重要なのはマーケティング戦略によってどこまで妥協するかと工夫です。
撮影機材を完璧にそろえたり、プロに撮影をお願いすると当然映画のようなクオリティの高い動画を撮影する事ができますが、マーケティング戦略によってはむしろ邪魔になる可能性すらあります。
最近は携帯のカメラも高性能になってきているうえ、受け取る側の視聴者は携帯の小さな画面で視聴している事の方が多いので、ハイクオリティな画質も無駄になってしまう事も多いのです。
もちろんマーケティング戦略によって、キレイな絵面を売りにする場合は必須ですが、必ずしもたくさんの機材が必要ではない事を理解しましょう。
④動画の編集
YouTubeの運用においてかなり重要でなおかつ最も工数のかかる部分です。
編集のソフトについては、マーケティング戦略でそこまでこだわった編集が必要でない場合フリーソフトやスマホで行っても問題がなかったりもしますが、妥協しない編集をしたいところです。
工数がかなり掛かる事もあって、動画の編集だけ外注する人も多いので、その場合は外注先を用意する必要があります。
⑤動画の投稿
動画をYouTubeにアップするだけの作業ですが、具体的にはサムネやタイトル、概要欄などをYouTubeのSEOを意識して設定したり、投稿頻度や投稿する時間をマーケティング戦略に合わせて行う必要があります。
⑥マーケティング戦略
上記の工数全てに言える事ですが、事前にマーケティングを行い、戦略を立てて置かなければ、運以外の要素で成功する事は難しいです。
この部分に関して言えばノウハウが最も必要な部分ですので、YouTubeでのチャンネル運用が上手くいかない、もしくは上手くいかずに諦めてしまった企業は一度無料でも相談出来るYouTube運用を専門で行っているコンサルなどに相談してみるといいでしょう。
YouTube広告を出稿する
こちらもYouTubeにおけるマーケティング戦略において最もポピュラーな方法です。
YouTube広告は見た事がない人の方が少ないと思います。
特に短期間で成果を出しやすい方法ですが、広告を停止した時点で効果はなくなってしまうので継続的に予算が必要な方法です。
また広告に使う動画の制作も必要なため、自社で制作出来ない場合は制作費も必要になってきます。
制作を外注した場合の費用は良い物を作ろうとすれば青天井ですし、クオリティを下げると数万円でも可能ですが、目安として20万円程度は用意したいところです。
気になるのは費用だと思いますが、YouTubeの広告は視聴回数にひもづいて課金されていきます。
課金額は1再生あたり3円~20円となっており、課金の金額は入札方式になっています。
広告には以下のような種類が存在します。
①バンパー広告
YouTube動画の中で表示される広告です。
1000回毎に料金が発生します。
②スキップ不可のインストリーム広告
こちらもYouTube動画の中で表示される広告です。
1000回毎に料金が発生します。
③アウトストリーム動画広告
こちらはスマホ上に表示される広告です。
1000回毎に料金が発生します。
④マストヘッド
YouTubeのサイトやアプリを閲覧している時に表示される広告です。
1000回毎に料金が発生する場合と表示日数単位で料金が発生する形態があります。
⑤スキップ可能なインストリーム広告
YouTubeの動画の中で表示される広告で、スキップが可能になっています。
30秒以上視聴された場合のみ料金が発生します。
⑥TrueViewディスカバリー広告
YouTube検索画面や関連動画の横、スマホで閲覧する場合はYouTubeのトップページ等に表示されます。
1クリック毎に料金が発生します。
インフルエンサーマーケティング戦略
既にたくさんの登録者数を持つチャンネルや人気のインフルエンサーに依頼する事で、本来見てもらいにくかった多くのユーザーに興味を持ってもらう事ができます。
すぐに効果が期待できる半面、ターゲットになる視聴者層が違う場合はほとんど効果がない場合もありますし、インフルエンサーの炎上やステルスマーケティングと捉えられてマイナスに働くというリスクもあります。
インフルエンサーマーケティング戦略を行う場合は予算も必要ですし、事前にしっかりとマーケティング戦略を見直して計画的に行う事をおススメします。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回はYouTubeマーケティング戦略について大きく3つに分けて紹介しました。
今回紹介した方法については、どれか一つに絞るのではなく、全てのマーケティング戦略をうまく複合して行う事でより効果を出しやすいのでしっかりとマーケティング戦略をたててみてください。
特に自身でYouTubeチャンネル運用を行う方法はかかる費用も少ないですし、軌道にのるとその後も企業の発信を行ううえで財産になりますのでまだチャンネルを開設していない方も、一度諦めてしまった方も検討してみては如何でしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。