TikTokではどんな方法でいくら収入を得られる?!フォロワーが1万人いた場合の収入は?!

TikTokはショートムービーをテンポ良く視聴できるところが人気のコンテンツです。世界中で幅広い世代から支持を得ていて、2022年には6億7000万ダウンロードされ、世界で最もダウンロードされたアプリとなりました。なんとダウンロード総数は、累計35億件に達しました。

そんな世界中で大人気のTikTokは見るだけでももちろん楽しめますが、動画を自身で作成し投稿することによってもっと楽しみ方が広がります。そして、動画を投稿していると気になってくるのがフォロワー数や再生回数だと思います。フォロワー数が増えれば、収入に繋がるのではないかという考えが浮かびますよね。

この記事では、例としてフォロワーが1万人前後の投稿者がTikTokで収入を得るにはどの様な方法があるか、またどのくらいの収入を得られるのか解説します。

TikTokでの具体的な稼ぎ方についてはこちらの記事でも解説しています。

「フォロワー1万人」はどんな位置づけか?

収入を得る方法について触れる前に、TikTokにおいてフォロワー1万人とはどんな位置づけなのかを説明しましょう。

多くのフォロワーを抱え、世間や他者の行動や考えに大きな影響を与える存在はインフルエンサーと呼ばれます。ひとくちにインフルエンサーと言っても、フォロワー数によって4種類に分けられています。

フォロワー数が100人〜1万人の層は「ナノインフルエンサー」、1万人〜10万人の層は「マイクロインフルエンサー」、10万人〜50万人の層は「ミドルインフルエンサー」、そして50万人以上のフォロワーを抱える層は「メガインフルエンサー」と呼ばれます。

今回のコラムで解説するTikTokのフォロワー1万人というのはナノインフルエンサーとマイクロインフルエンサーと重なる人数ですが、収入により繋がりやすい「マイクロインフルエンサー」についてその特徴を説明します。

マイクロインフルエンサーとは

TikTokでフォロワー1万人と聞くととても大きく感じますが、インフルエンサー全体の中では比較的少ないフォロワー数なので、フォロワーからのコメントに対して返事ができたりコミュニケーションがとりやすい特徴があります。

その為、フォロワーとの距離感が近く身近な存在として受け止められ、エンゲージメントも高いケースが多く見受けられます。

また特定のジャンルに特化したインフルエンサーも多く、そのジャンルに興味を持つ視聴者にピンポイントでリーチできることも特徴のひとつです。

マイクロインフルエンサーは、大規模のプロモーションではなく、特定のジャンルに絞った販促を行うことができれば多くの反響と収入を得られる存在と言えるでしょう。

リーチ数が大きいとエンゲージメント率が下がると言われているTikTok。

フォロワー1万人〜10万人のマイクロインフルエンサーは、そのフォロワー数ゆえエンゲージメント率は高いけれども、リーチ数は伸びにくくなるという側面があるということも残念ながら知られています。

リーチ数が少なければ大きな影響を与えるということは難しいですから、大きな収入には繋がりにくいとも言えます。それでもTikTokで収入を得ているマイクロインフルエンサーもいない訳ではありません。

フォロワー1万人のマイクロインフルエンサーは具体的にどの様な方法でTikTokで収入を得ているのか、その方法について解説していきます。

TikTokで収入を得る方法

その前にTikTokを利用して収入を得る方法は、大きく分けて4つあります。ひとつずつ解説するとともに、注意点やフォロワー数が1万人いた場合の例も併せてご紹介します。

1.TikTokライブ

TikTokライブを配信する中でフォロワーや視聴者から投げ銭(ギフト)をもらうことで収入が生まれます。

ギフトは、一番安いものが「バラ」と呼ばれるもので1コイン(2円)です。一番高いものは「TikTok Universe」と呼ばれるもので34999コイン(約64614円)です。一番高いものとなるとかなり高額です。ライブで受け取ったコインは、TikTok内で「ダイヤモンド」という通貨に変換され、その後換金することができます。

TikTokライブは、視聴者が多いほど収入に繋がりやすいですが、フォロワー数が1万人程度だった場合はどうでしょうか。

TikTokライブは視聴者の入れ替わりが激しく、フォロワー数1万人ではあまり多くの投げ銭は見込めないためフォロワー数1万人ではそれほど多くの収入は期待できないと言えます。とてつもない富豪の方がファンにつけば話は別ですが、そんなことは稀ですよね。

2020年に最もTikTokライブの投げ銭で稼いだユーザーの収入は1億6千万円にもなると言われています。日本のトップTikTokerでも一週間に200~400万円の収入があり、年収に換算すると1億円を超えると言われています。

TikTokユーザーなら誰でもライブ配信ができるのかという点ですが、以前はTikTokの運営側に申請し、許可が下りなければライブ配信をすることができませんでした。フォロワー数も一定数以上必要だと噂されていましたが、2023年9月に必要なフォロワー数は50人以上と公表されました。

フォロワー50人であれば誰でも出来るのかというわけではなく、年齢制限もあります。

TikTokでは18歳以上でなければライブ配信ができません。その上、投げ銭を換金するには20歳以上でなければならず、18~19歳の配信者はたとえフォロワーが1万人以上いたとしても、コインを現金に換えることはできないのです。

また、ライブ配信で得たコインはTikTok内で換金できますが、その際に一部はTikTok側に手数料として分配されるので、その点も注意が必要です。配信者への投げ銭の還元率は約30~50%と言われていますが、明確な還元率は公表されていません。

投げ銭をする際のコインチャージについてはこちらで詳しく解説しています。

2.PR案件

企業側からの問い合わせで商品などの宣伝を依頼され、受注することで収入を得るのがPR案件です。ひとくくりにPR案件と言ってもいくつか種類があります。

1.成功報酬型

これはフォロワー数が1万人程度だと一番多く依頼が来るPR案件です。

例えば、自身の動画でアプリなどを紹介し、プロフィールのリンクからダウンロードされた数×単価が収入になります。

ダウンロードされた数が鍵となりますので、いくら動画で紹介してもダウンロードされなければ、当然報酬はゼロになります。また、依頼されたものが自身の投稿する動画のジャンルと一致しない場合があり、動画の統一性がなくなってしまうこともあります。

目先の利益に囚われて自身のスタイルが崩れてしまっては本末転倒ですので、むやみに依頼を受けず自身でよく考えることが重要でしょう。

2.固定報酬型

成果に限らず投稿するだけで報酬をもらえるものです。

報酬の基本は単価×フォロワー数ですが、単価はフォロワー数によって変わってきます。

フォロワー数1万人以上の単価は2~3円、10万人以上は3~5円。100万人以上は4~6円が相場だと言われています。フォロワー数が1万人で単価が2円だった場合、1万人×2円=2万円の収入になります。

1カ月に何件も依頼があればそれなりの収入が得られますが、そもそもフォロワー数1万人程度ではこの様な依頼が来ること自体が少ないです。

また、企業側はフォロワー数だけでなく再生回数にも注目しているようで、以前に投稿がバズってフォロワー数や再生回数が一気に増えたが、次第に熱が冷めて今は落ち着いてしまったアカウントなどは、単価が下がりやすい傾向にあるようです。

3.広告利用動画の作成

広告利用動画の作成をしてもらえるものです。

TikTokを起動した時に流れる広告動画をトップビュー広告といい、おすすめの途中で流れる広告動画のことをインフィード広告といいます。これらの動画を作成することで収入を得るというものです。

広告の掲載期間などによって単価は変わってきますが、この案件もフォロワー数1万人ほどではほぼ依頼はこないでしょう。

3.アフィリエイト

自身が投稿でアプリや商品などを紹介したことで、視聴者が登録や購入をすれば報酬が発生し収入を得られるという方法です。これは、PR案件で解説した成果報酬型とほぼ同じ仕組みです。

アフィリエイトもある程度のフォロワー数がいないと企業側から声を掛けられることはないでしょう。またフォロワー数が少ないと自身も収入をさほど得られないという点においてもフォロワーの数は重要になってきます。

フォロワーが1万人いないと出来ないということはりませんが、フォロワー1万人を超えると依頼の声が掛かりやすいと思います。

TikTokアフィリエイトについての詳しい記事はこちらをご確認ください。

4、YouTubeなど他プラットホームに誘導

TikTokはショートムービーのため、動画に広告がつきません。つまり、再生回数が収入にはならないということです。

YouTubeでは、条件を満たせば自身の投稿に広告を掲載することが可能になります。YouTubeでは、1再生当たり0.1~0.5円の広告掲載料が得られるそうで、自身の投稿の再生回数が増えれば、必然的に広告の再生回数も増えるので、収入が増えるということになります。

仮に、TikTokのフォロワー1万人全員をYouTubeに誘導できたとして、その半数がチャンネル登録をしてくれたとします。1万人×0.5=5千人のチャンネル登録者数と、もともとYouTube内で獲得した登録者数を含めて1万人だとすると、動画投稿数によりますが、収入はおよそ月に10万円~20万円になるようです。

他には、自身のブログに誘導して広告掲載料を得る方法もありますし、自身のホームページに誘導して、自作した商品を売るという方法もあります。

TikTokとYouTubeの掛け合わせについてはこちらで詳しく解説しています。

5、TikTokでの広告収入

2023年8月より「Creativity Program Beta」という新しい収益化プログラムが始まりました。これによりついにTikTokでも動画の視聴回数に応じて収益化ができるようになりました。

しかしそれには一定の条件があります。

1、年齢が18歳以上かつフォロワー数が10,000人以上

2、過去30日間の動画視聴数が100,000回以上

3、コミュニティガイドラインを尊守していること

4、視聴時間が1分以上のクリエイティブな動画投稿をしていること

です。

なかなか難関なハードルですが、拡散力のあるTikTokでは難しい条件ではないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。TikTokで収入を得る方法、またフォロワーの数が1万人くらいではどのくらい収入が得られるかについて解説しました。

1万人という具体的な数字を参考にすることによって、理解しやすいと感じた部分もあったのではないでしょうか。

フォロワー1万人と聞くとても大きな数字のような印象でしたが、実際は企業側からするとそれほど大きな宣伝効果は認められないと判断されるようです。そのため、PR案件も報酬が大きいものはあまり依頼が来ないでしょう。

結論として、TikTokのフォロワーが1万人いたとしても、自身が生活していけるほどの収入は見込めないということです。

今、TikTokで収入を得たいと思っている方がいましたら今回の記事をぜひ参考にしていただき、まずはフォロワーを増やすことを目標にしてほしいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。